「呼び出し先生オザワ」存在感じわり 泉代表は持ち上げるも「いい人いない」と塩対応 動き出す立憲代表選

AI要約

立憲民主党の代表選に向けた水面下の動きが活発になってきている。泉健太代表と小沢一郎衆院議員の関係が注目されており、小沢氏が泉氏を批判し代表選での立場に影響を与えている。

小沢氏は泉氏支援を明確にしている小熊慎司衆院議員との会談で厳しい姿勢を示し、泉氏の支持を拒絶している。泉氏は過去の代表選の遺恨や党内の緊張状況についても語らず、慎重に対応している。

代表選の日程は9月16日か23日に投開票が予定されており、立憲民主党内では複数の候補者が出馬を模索しているが、推薦人集めなどで困難が予想されている。

「呼び出し先生オザワ」存在感じわり 泉代表は持ち上げるも「いい人いない」と塩対応 動き出す立憲代表選

立憲民主党の代表選に向けた水面下の動きが活発になってきた。その中で様々な議員を呼んで会談し、存在感を見せているのが、重鎮の小沢一郎衆院議員だ。

泉健太代表は2日の会見で、小沢氏について「日本の政治に30~40年、常に大きな足跡を残し続けてきた方。やっぱりすごい方だ」と持ち上げた。

泉氏は再選へ向けて準備を進めているが、この小沢氏が「壁」として立ちはだかる。

小沢氏は「(次期衆院選を)泉でやったらまたダメじゃないか。沈没じゃないか」などと泉氏の批判を繰り返し、泉氏に代わる候補者を探しているのだ。

小沢氏は1日、議員会館内の自らの事務所で、泉氏を支えるグループの幹部を務める小熊慎司衆院議員と会談した。

関係者の話を総合すると、小熊氏が泉氏支援を明確にしていることに対し、小沢氏は「お互い、いい人がいなくて大変だ」などと、手厳しい返答をしたという。

こうした「塩対応」の原因とされるのが、2021年の代表選だ。泉氏の推薦人に、小沢グループの議員も名を連ねて支援したものの泉代表は、代表就任後、小沢グループを党役員人事で冷遇。立憲の議員らは口々に、小沢氏にはこの時の遺恨があると話す。

泉氏に会見でそのことを問うと、「いろんな見え方がある。あることもあれば、ないこともあるのがこの世界だ」とはぐらかした。

小沢氏は、8年ぶりとなる野田佳彦元首相との会食を、2週間足らずの間に2回行ったほか、立候補を検討中の枝野幸男前代表とも会談。さらに他の泉グループの議員も呼び出すなど、情報収集に余念がない。

党内では、閣僚経験者や若手議員など、代表選への出馬を模索する動きも始まってきたが、出馬には、大所帯の自民党と同じ20人の推薦人が必要で、所属議員が自民党の半分以下の140人あまりの立憲民主党にあって、推薦人集めも大きな「壁」となっている。

代表選は9月16日か23日に投開票を行う方向で、日程の最終調整が行われている。

【執筆:フジテレビ政治部 鈴木祐輔(関西テレビ)】