創業200年の老舗「三木楽器」元取締役逮捕 会社も「起訴されました」 元取締役は既に辞任 謝罪

AI要約

老舗楽器店「三木楽器」の役員が関税法違反の疑いで逮捕され、辞任したことが報告された。

役員は希少木材を密輸しようとしたとして逮捕され、同社も法人として書類送検された。

事件を受け、同社は200周年イベントの中止を決定し、調査委員会を設置して対応に取り組んでいる。

 老舗楽器店「三木楽器」(大阪市中央区)が2日、公式サイトを通じ、今年7月に関税法違反(虚偽申告輸入未遂など)の疑いで逮捕された同社の役員について、7月31日付けで辞任したと報告した。

 大阪府警は今年6月、ワシントン条約で取引が規制されている希少木材を密輸しようとしたとして、役員磯部壮容疑者(47)=大阪府吹田市=を関税法違反(虚偽申告輸入未遂など)の疑いで逮捕した。法人としての同社も書類送検。容疑者は「ギターの材料として使いたかった」と供述している。

 同社は逮捕を受け、2025年に創業200周年を迎えさまざまなサービスを展開する予定だったが、200周年に関する告知およびSNS発信の一切を見合わせるとしていた。

 この日、同社は「過日報道がありました関税法違反の疑いに関して、2024年6月6日に当社元取締役が大阪府警察により逮捕され、6月26日付で大阪地方検察庁より同容疑にて起訴されるとともに、両罰規定から法人としての当社も起訴されましたことをお知らせいたします」と、同社も起訴されたことを報告。「お客様をはじめ関係者の方々へ多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 続けて「当社はこの事態を重く受け止め、社内における調査のほか、7月26日付で外部弁護士を委員長とする“調査委員会”を設置し、事実関係の調査、原因の究明、再発防止策の策定に向けて取り組むとともに、本件に対して適正に対処してまいります」とし、「なお、当該の元取締役は7月31日付で当社の取締役を辞任しております」と報告。

 「引き続き、お客様をはじめ関係者の方々からの信頼回復に努めてまいります。多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます」と重ねて謝罪した。