野党、相次ぐ不祥事で防衛相の責任追及 衆参で30日に閉会中審査

AI要約

衆参両院で防衛省・自衛隊の不祥事に関する閉会中審査が行われる。

野党は防衛相に不正受給問題を報告しなかった責任を問い、閉会までの隠蔽疑惑も浮上。

特定秘密管理問題やパワハラ、接待疑惑が浮上し、野党は他部隊にも調査を求めている。

 国会は30日、衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会をそれぞれ開き、防衛省・自衛隊で相次ぐ不祥事について、閉会中審査を行う。

 野党は海上自衛隊の潜水手当不正受給問題で4人が逮捕されていたことが木原稔防衛相に報告されていなかったことを文民統制の観点から問題視。引責辞任を含め木原氏の責任を厳しく追及する方針だ。

 防衛省・自衛隊では、安全保障に関する「特定秘密」を不適切に管理していた問題や同省幹部によるパワハラ、潜水艦修理を巡る接待疑惑などが発覚。野党内には「通常国会が閉会するまで、防衛省が組織ぐるみで隠蔽(いんぺい)したのではないか」(立憲民主党幹部)との見方もある。

 防衛省は、海自の潜水艦修理に絡む川崎重工業から隊員への金品供与や飲食接待の疑惑を受け、特別防衛監察に着手している。野党は、陸上自衛隊や航空自衛隊でも同様の事案がなかったか調査対象の拡大を求める考えだ。

 在沖縄米軍人による性暴力事件で、沖縄県に即時に通報されなかったことを取り上げ、日本政府の対応の是非もただす。