柔道の不可解判定、スペイン政府機関などに批判コメント相次ぐ 競技と無関係のSNS投稿に対し

AI要約

パリオリンピック(五輪)の柔道男子60キロ級での試合で永山竜樹選手が微妙な判定で敗れ、スペイン政府機関や関連団体のSNSで抗議や批判が寄せられる事態が起きている。

スペイン政府観光局や在京スペイン大使館の公式アカウントが競技と関係のない投稿に対して、柔道に関するコメントやヘイトスピーチが寄せられ攻撃や批判にさらされている。

試合では永山選手がスペイン代表と対戦し、審判の判定により一本負けとなる出来事が起きた。

 パリオリンピック(五輪)の柔道男子60キロ級準々決勝で、永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)が、スペイン選手の絞め技による微妙な判定で敗れたことで、28日、競技と無関係のスペインの政府機関や関連団体のSNSなどに、試合に対する抗議や批判のコメントが寄せられる事態が発生している。

 スペイン政府観光局の公式X(旧ツイッター)では、ガリシア州の観光地の見どころを伝える最新の投稿に、五輪関連のコメントが複数寄せられた。「ルール無視で締め落とすスペイン怖いです。行けません」「首締められるのが怖いので行けません」など、競技と無関係にもかかわらず、アカウントが攻撃にさらされる状況となってしまっている。28日午後5時の段階では、同観光局はコメントやリアクションなどはしていない。

 また在京スペイン大使館の公式アカウントでも、25日に投稿された、五輪と無関係のビデオ会議を伝える投稿に対して、柔道に関するコメントが複数寄せられる状況となった。スペイン語で試合について意見する投稿や、日本語で「スペイン国内におけるネット上の日本人に対するヘイトスピーチ拡散について、しかるべき対応をお願い申し上げます」と要望の文面が投稿されるなど、競技の直接の当事者ではないにもかかわらず、攻撃や批判にさらされてしまう形となっている

 試合では、永山がスペイン代表で昨年の世界王者フラン・ガリゴス(29)と対戦。相手が絞め技へ移行した際、永山は審判の「待て」の合図で力を抜いたが、ガリゴスは締め続け、失神。永山の一本負けと判定された。