【柔道】今大会初の誤審か 相手側の見解は「何を訴えているのか分からない」スペイン紙報道
永山竜樹が世界ランキング1位の選手に準々決勝で敗れる
審判の判定に不満を持ちながらも、敗者復活戦に向かう
スペインの選手との対戦に関するマルカ紙のコメントが紹介される
<パリオリンピック(五輪):柔道>◇27日◇男子60キロ級準々決勝◇シャンドマルス・アリーナ
世界ランキング1位の永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)が、準々決勝で敗れた。
昨年の世界王者フラン・ガルリゴス(29=スペイン)と対戦。寝技を耐え、しっかりと足を絡めて防いでいたが、絞め技へ移行された。公式記録では「片手締め」で敗れた。
ただ、本人は「誤審」と疑わなかった。審判からは「待て」の合図があった。ここで力を抜いたが、そのまま相手から締められ続けた結果、失神。一本負けと判定された。
やはり敗れたと思っていない永山は、両手を広げて抗議。スペインの応援団からブーイングを浴びながらも、畳を降りたら終わり。約3分間、降りずに粘ったが、判定が覆ることはなかった。銅メダルへ、台湾選手との敗者復活戦に回った。
不可解すぎる準々決勝後、スペインのマルカ紙(電子版)はガルリゴスのコーチのコメントを掲載。「金メダル候補の1人だった日本人との2試合目は、ガルリゴスが、自信に満ちているように感じた。
準々決勝には、すでに敗者復活戦の選択肢があり、安心できるからだ。
フラン(ガルリゴス)は、相手に対して非常に冷静に戦った」とのコメントを伝えた。
不可解な判定については「絞められて意識を失ったら自動的に一本。何を訴えているのか分からない」と述べていると、報じられている。