高速道路に荷物用の専用レーンを設ける「自動物流道路」構想…2027年度までに新東名高速道路の建設中区間で社会実験実施へ
国土交通省は、2027年度までに新東名高速道路で自動物流道路の社会実験を行う計画を明らかにしました。
自動物流道路構想では、荷物用の専用レーンを設け、カートで荷物を運ぶシステムを導入することで、物流効率を向上させる目指しています。
将来的には東京・大阪間にも自動物流道路を導入し、物流現場の人手不足解消に貢献することが期待されています。
高速道路の空きスペースに、荷物用の専用レーンを設ける「自動物流道路」構想で、国土交通省は、2027年度までに新東名高速道路の建設中の区間で社会実験を行うことを明らかにしました。
高速道路の中央帯や路肩、地下などに小口の荷物を運ぶ専用レーンを設け、自走するカートで荷物を運ぶ「自動物流道路」構想について国土交通省では、2024年2月から検討会を立ち上げ議論を続けています。
この構想について、国交省は新東名の建設中の区間である新秦野インターチェンジから新御殿場インターチェンジの間で2027年度までに社会実験を行うということです。
国土交通省はカートがどれくらいの速度で運べるかなどの検証を重ね、10年後の実現を目指していて、構想では最終的に東京・大阪間で「自動物流道路」を導入することを想定しています。
試算では1日で最大トラック運転手1、7万人分の輸送量に相当するとされ、物流現場の人手不足解消に向け期待されています。