クルマが走る道路の幅……ここの余裕って何ミリ取ってあるの?

AI要約

道路の幅について、国土交通省の規定や道路の区分ごとの設計速度について解説されている。

道幅は区分ごとに決められており、第1種から第4種までの幅が規定されている。

記事では、道路の幅と車両の通行速度について詳しく記載されている。

クルマが走る道路の幅……ここの余裕って何ミリ取ってあるの?

 クルマを運転していると、結構ギリギリに見えるときがある道路の幅。幅2mの車両を通すための道が、幅2mピッタリで作られているケースはあまりないハズであるが、実際のところ何ミリくらい余裕が残っているのだろうか?クルマのジャンルごとに割り出してみた。

文・写真:中山修一

(道幅クローズアップの写真つき記事はバスマガジンWebもしくはベストカーWebをご覧ください)

 自動車も通れる道路とひと口に言っても、高速道路から裏路地・未舗装の山道まで千差万別。全部を対象にするとキリがなくなるので、ここではバス・トラックなどの大型車が通行可能な舗装路に絞って見ていこう。

 舗装路となれば、大抵の場合は国が絡んでくるということで、道路を作る際の何か規格でもあるのかな?と思い国土交通省が公表している資料を漁ってみると、やはり道路に関するものが出てきた。

 それによれば、「この区間は何となく広めに作っておくか」のような、目方で設計している場所はまずないようで、「道路構造令」という法律に基づいて、結構細かい規定が設けられている。

 同じ舗装道路でも、第1種~第4種までの区分があり、そこからさらに第1級~第4級(一部は5級)の等級に枝分かれしていく。

 その道路の計画通行量や地形などが区分を決める基準になっているらしい。また、区分・等級ごとに通行車両の設計速度も異なる。

 特例を除いて第1種は80km/h、第2種は60km/hなので、高速道路や自動車専用道路のほとんどが第1種もしくは第2種に該当するわけだ。

 では今回のテーマに選んだ道幅であるが、やはりこちらも区分ごとに数値がちゃんと決められていた。内訳は……

 ・第1種:3.25m、3.5m、3.75m(特例)

・第2種:3.25m、3.5m

・第3種:3m、3.25m、3.5m

・第4種:3m、3.25m、3.5m(特例)

※等級は省略

 ……となっていた。