北アルプス奥穂高岳で遭難相次ぐ 八ヶ岳連峰、戸隠連峰でも

AI要約

北アルプスや八ヶ岳などでの登山中に複数の人が事故に遭遇し、負傷した例が相次いで発生している。

救助隊員や地元の消防隊が迅速に対応し、軽傷者から重傷者まで幅広い状況に対応している。

登山時には危険への注意が必要であり、十分な準備をして安全を確保することが重要である。

北アルプス奥穂高岳で遭難相次ぐ 八ヶ岳連峰、戸隠連峰でも

 長野県警松本署によると、8日午後、北アルプス奥穂高岳のジャンダルム付近(約3100メートル)で、埼玉県加須市の会社員男性(50)がバランスを崩し、約15メートル下に滑落した。

 本人からの救助要請を受け、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動し、8日午後5時前に付近の山小屋に収容した。男性は軽傷のもよう。

 松本署によると、男性は8日に2人パーティーで上高地から入山し、ジャンダルムから奥穂高岳方面へ縦走中だった。

 8日午前6時45分ごろ、北アルプス奥穂高岳ザイテングラート(標高約2800メートル)付近で、東京都町田市の会社員男性(47)がバランスを崩して約3メートル滑落してけがをした、と近くの登山者から通報があった。

 北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会の救助隊員らが出動し、同日午前9時38分に長野県警ヘリコプターで男性を救助した。男性は松本市内の病院に運ばれたが、左足骨折などで重傷のもよう。

 松本署によると、男性は7日に単独で上高地から入山。8日に奥穂高岳方面から涸沢方面へ下山中にバランスを崩した。

 県警茅野署によると、8日午前、八ヶ岳連峰硫黄岳の山頂から下山していた川崎市の会社員男性(56)が、石の上でバランスを崩して転倒し、負傷した。

 同行者から付近の山小屋へ救助要請があり、同山小屋が茅野署に通報。茅野署山岳遭難救助隊員、諏訪広域消防本部特別救助隊が出動。男性は8日午後に茅野市内の病院に搬送された。男性は右足首を骨折し重傷のもよう。

 茅野署によると、男性は7日に7人パーティーで八ヶ岳連峰赤岳に入山。赤岳鉱泉に向かう登山道(約2300メートル付近)で転倒した。

 県警長野中央署によると、戸隠連峰・五地蔵山の弥勒尾根新道付近(約1480メートル)で、新潟県上越市の会社員女性(49)が足を滑らせて転倒し、左足をひねり負傷した。

 救助要請を受けた長野中央署員、長野市消防局隊員、戸隠地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動。女性は8日午後、長野市内の病院に搬送された。女性は左足の骨を折り重傷のもよう。

 長野中央署によると、女性は夫と2人で五地蔵山から下山中だった。