アライグマが東京23区で急増 住宅街にすみ着く…業者へ依頼3倍 感染症のおそれも

AI要約

東京都内でアライグマの数が急増し、住宅街にも出没するようになっている。

アライグマは寄生虫や狂犬病の感染リスクがあり、人間にとって危険をもたらす可能性がある。

アライグマが特定外来生物として指定され、捕獲数が増加する中、業者への依頼も増加している。

アライグマが東京23区で急増 住宅街にすみ着く…業者へ依頼3倍 感染症のおそれも

 東京都内で捕獲されるアライグマの数が増えています。住宅街にすみ着くアライグマも急増し、屋根裏で子育てもしていました。

 とがった鼻にサングラスを掛けたような目の周りの黒い模様。暗闇の中、水槽を物色しています。

 カメラを設置したのは、足立区に住む男性です。今年1月、初めてアライグマを目撃してから数十回見掛けているといいます。

アライグマを目撃した人

「暖かくなって、それから毎日のように。きのうは2回、昼間と夜9時ごろ、2階に上がっていたのを見ました」

 さらに出没は増えています。

アライグマを目撃した人

「家の壁の脇を歩いてますね。普通の家の脇を歩いている。これはアライグマが立ち止まってくれた」

「(Q.逃げる様子もなかった?)全くなかったです」

 餌(えさ)をやりたくなるような愛らしい見た目のアライグマですが、寄生虫を持っているだけでなく、狂犬病に感染している恐れもあります。そのため、かまれたり、なめられたりすることは非常に危険なのです。

アライグマを目撃した人

「アライグマがあさって倒して、中に何にもないんですけど、お菓子のクズが入っていた。それを食べてしまった」

 インターネット上にも、複数の目撃情報が上がっています。

 世田谷区では、周りを警戒しながら住宅街を歩いている姿が見られました。北区では、4匹のアライグマがフェンスを器用によじ登っていました。

 10年前は東京西部で捕獲されることが多かったアライグマですが、最近では生息域が拡大。東京23区でも捕獲数が増え、2021年には1000を超えています。

 農作物を食い荒らすといった被害をもたらし、感染症を媒介することなどから「特定外来生物」に指定されています。

 そのアライグマが住宅街にすみ着くケースも増加しています。

ハウスプロテクト

城戸宏輔マネージャー

「住宅街にも巣はあって、アライグマ、ハクビシンはこういう住宅街であれば、巣をつくります」

 業者への依頼も去年の3倍に増えています。この日、依頼を受けてやってきたのは、神奈川県鎌倉市にある築50年以上の住宅です。アライグマがすみ着いてしまったといいます。

依頼住人

「ここにシミがある。こっちにもあります。2カ所」

 このシミはアライグマの排泄(はいせつ)物です。

依頼住人

「玄関のほうまで、一帯をずっと歩いているんです」

「1匹だけなんですけど」

 しかし最近、異変がありました。