急いで!HPVワクチンのキャッチアップ接種は9月までに。署名立ち上げた女子大学生が呼びかけ

AI要約

女性の子宮頸(けい)がん予防を目的としたHPVワクチンは、国の呼びかけ停止で機会を逃した女性が無料で接種可能な「キャッチアップ接種」があります。

女子大学生たちの声により、HPVワクチン接種の積極的勧奨が再開され、キャッチアップ接種の実施が決定されました。

HPVワクチンは子宮頚がんや中咽頭がんの予防に役立つが、過去の政策で多くの女性が接種機会を逃しました。しかし、女子大学生たちの声が政策改善につながりました。

急いで!HPVワクチンのキャッチアップ接種は9月までに。署名立ち上げた女子大学生が呼びかけ

女性の子宮頸(けい)がん予防を目的としたHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、国が積極的な呼びかけを停止していたことで、接種の機会を逃した女性たちが数多く存在する。そんな女性たちが無料でHPVワクチンを接種できるのが、「キャッチアップ接種」だ。

実は今、そのタイムリミットが迫っている。

「結局、自分たちが声をあげたって意味がないじゃないか」。選挙が終わるたびに私のSNSのタイムラインは、同世代の女性たちが無力感をつぶやく投稿で埋め尽くされる。

確かに、未来に期待すればするほど、つらい瞬間が訪れるかもしれない。

だが、私たちの等身大の声が政策を変えることもある。 2021年11月、女子大学生たちの声が政策として実現された。子宮頚がんの予防が期待できるHPVワクチン接種の積極的勧奨が再開され、キャッチアップ接種の実施も決まったのだ。

HPVワクチンは、子宮頸がんや中咽頭がんなどの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防することができるワクチンで、2013年4月に小学校6年~高校1年相当の女子を対象に定期接種が開始された。しかし、当時は副反応についての情報が大きく取り上げられ、同年6月に厚生労働省は接種の呼びかけを控えるという判断を下した。その結果、多くの女性がワクチン接種の機会を逃し、日本のHPVワクチンの接種率は1%を切ることになった。接種率の低さはWHOからも批判された。

この間、有効性や安全性に関するさまざまな研究が積み重ねられていったにもかかわらず、日本の政策は変わらなかった。 そのような状況下で、HPVワクチンを無料で接種できる小学6年生から高校1年生の期間に打つことができなかった女子大学生たちが、2020年5月に声をあげた。

「もう一度、HPVワクチンを無料で打てるようにしてほしい」という声を厚生労働大臣に届けるため、署名活動を開始したのだ。署名は3万筆を超え、2021年3月に厚生労働大臣に手渡された。

その署名で訴えたHPVワクチンをもう一度無料で接種できるようにする「キャッチアップ接種」は、2021年11月にHPVワクチン接種の積極的な呼びかけの再開が決まるのと同時に、政策として実行されることが決まった。