千葉県印西市長選、新顔の藤代氏が初当選 4選めざした現職らを破る

AI要約

千葉県印西市長選は21日投開票され、新顔で無所属のまちづくり会社代表・藤代健吾氏が、4選を目指した現職や新顔4人を破り、初当選した。

同市長選に6人が立候補したのは過去最多で、市政の継続か刷新かが争われた。

藤代氏が国際協力銀行や政策シンクタンクでの経験を生かし、世界モデルのまちをつくるビジョンを訴え、支持を広げた。

千葉県印西市長選、新顔の藤代氏が初当選 4選めざした現職らを破る

 千葉県印西市長選は21日投開票され、新顔で無所属のまちづくり会社代表・藤代健吾氏(39)が、4選を目指した現職や新顔4人を破り、初当選した。同市長選に6人が立候補したのは過去最多で、子育て支援策や市役所移転などを巡り市政の継続か刷新かが争われた。当日有権者数は8万6113人、投票率は49・29%で、過去最低だった前回2020年の37・05%を上回った。

 立候補したのは藤代氏のほか、届け出順に、現職で無所属の板倉正直氏(77)、いずれも新顔で無所属の前県議の大崎雄介氏(43)、前市議の中沢俊介氏(57)、前市議の松本有利子氏(39)、前市議の野崎崇正氏(29)。

 藤代氏は、国際協力銀行や政策シンクタンクなどでの勤務経験から、郷里の印西の豊かな自然と国際空港が近い立地を生かし、「世界モデルのまちをつくろう」と主張。「将来のビジョンを語るべき今こそ世代交代を」と訴え、支持を広げた。

 現職の板倉氏は、多くの企業誘致を実現し、市財政を豊かにしたことなど3期12年の実績を強調して市政継続を訴えたが、及ばなかった。「次のリーダーはニュータウンから」と訴えた大崎氏、給付と減税による生活支援などを掲げた中沢氏、子育て支援などで市民に寄り添うとした松本氏、街の中心部への市役所移転などを訴えた野崎氏も、支持が広がらなかった。

 前職2人と新顔4人の計6人が立候補した市議補選(被選挙数3)も21日投開票され、開票作業が深夜まで続いた。(織井優佳)

■印西市長選の結果

当 12,317 藤代 健吾 39 無新 (1)

9,786 板倉 正直 77 無現

8,097 中沢 俊介 57 無新

7,074 野崎 崇正 29 無新

3,504 松本有利子 39 無新

1,374 大崎 雄介 43 無新

(確定得票)