【山口県】[光市長選/光市議選]市議選は無投票の可能性も 告示まで3カ月・市長選は第3の候補?

AI要約

市長選と市議選のダブル選挙が3カ月後に迫る。

市長選は新人同士の対決となり、現職市川熙市長の後継指名芳岡統氏と市議会副議長笹井琢氏が出馬を表明。

市議選では現職が続投する見通しで、無投票も視野に入れられている。

【山口県】[光市長選/光市議選]市議選は無投票の可能性も 告示まで3カ月・市長選は第3の候補?

 10月20日(日)告示の光市長選と光市議選(定数18)のダブル選挙まで、あと3カ月に迫った。16年ぶりに新人同士の対決となる市長選は2人が出馬を表明し、さらに出馬を模索する“3人目”の動きがある。半面、市議選は無投票の可能性が浮上しており、市長選と市議選では対照的な動きになっている。

(山上達也)

 市長選は4期目を務める市川熙市長(76)=光井=が今期限りの引退を表明し、前市経済部長の新人、芳岡統氏(55)=島田=を後継指名した。芳岡氏の出馬表明より前に市議会副議長の笹井琢氏(57)=室積=が出馬を明らかにしており、両氏の支持拡大の行方が注目されてきた。

 さらに第3、第4の人物の出馬が取りざたされているが、見通しはまだ不透明だ。

 芳岡氏は6月30日にホテル松原屋で支持者約500人(主催者発表)が参加した「芳岡おさむと集う会」を開いて勢いを見せた。フェイスブックでは集会の開催など地道な支持拡大の活動を紹介しており、順調な後援会活動を感じさせる。

 笹井氏は15日に室積の旧海商館で初めてのミニ集会を開き、女性10人が笹井氏の訴えに耳を傾け、笹井氏に市政への要望を述べていた。集会には木村則夫元市議も参加し、上関原発や中間貯蔵施設の建設に反対の姿勢も鮮明にした。

 前回の市長選で市川氏に1,799票まで迫った磯部登志恵県議(光風会)の去就は未定。このほかの動きの具体化が注目される。

 市議選は現職17人のうち、市長選に出る笹井氏を除く16人が続投すると見られているが、実際に出馬する現職はさらに減る可能性がある。

 現職以外は元職の清水屋グループ代表の清水祐希氏(38)=島田=▽新人の元市職員の新見浩明氏(52)=室積東ノ庄=、塾経営の藤川みゆき氏(51)=三輪=が出馬を表明。

 このため続投する現職が1人でも減ると無投票の可能性が出る。

 前回まで2人擁立だった日本共産党は、今回は現職1人を擁立。かつては林立していた労組推薦候補も今回は前回同様、武田薬品労組の現職1人だ。

 清水氏は聖光高卒。前回の市議選で初当選したが、任期中の一昨年2月6日投票の県議補選(欠員1)に自由民主党公認で出馬し、磯部氏に敗れた。今回は再び市政の場に戻ろうと捲土重来を期す。

 新見氏は光高、近畿大商経学部卒。中国の上海外語大に留学し、上海で起業して貿易業に10年間従事した。帰国後は室積コミュニティセンターに9年間勤務し、地域活動に幅広く取り組んだ。

 藤川氏は光高、米シアトルのハイライン・コミュニティカレッジ卒。神奈川県警の警察官(巡査部長)を経て帰郷し、岩田に学習塾「松陰塾光やまと校」を開業して、行政書士事務所も開設した。

 8月23日(金)の午前10時から市長選の立候補予定者説明会▽午後1時半から市議選の立候補予定者説明会が、いずれも市役所3階の大会議室で開かれる。問い合わせは市選管(0833-72-1597)へ。