中3自殺未遂、適切調査申し入れ 本人聴取なしを疑問視

AI要約

宮城県名取市の中学校の3年生男性(15)が自殺未遂を起こした原因が、いじめや学校側の対応にあるとされる。男性は自閉症スペクトラム障害(ASD)を持ち、普通学級での授業中に生徒から辛い言葉を浴びせられていた。

男性は昨年12月に学校の3階から飛び降り、重傷を負い入院していたが、母親が市に調査を求める申し入れ書を提出。しかし、母親や家族の証言を聞くことなく調査が進んでいないことに疑問を呈している。

母親は調査委員会の人選からやり直すべきだと訴えており、この悲劇を二度と繰り返さないためにも真相を明らかにする必要があると強調している。

 宮城県名取市の中学校の3年だった男性(15)が昨年12月に自殺を図ったのは、いじめや学校側の対応が原因だとして、母親が市に対し、男性や家族から聞き取るなど適切に調査するよう申し入れ書を提出した。母親は18日、仙台市で記者会見し、一度も事情を聴かれていないことに疑問を呈し、調査委員会を人選からやり直すべきだと訴えた。

 母親や代理人弁護士の説明によると、男性には自閉症スペクトラム障害(ASD)があり、支援学級に所属。普通学級での授業が多く、生徒から「死ね」「黙れ」と言われたという。

 男性は昨年12月19日に学校3階から飛び降り、骨盤や腕などの骨折で約4カ月間入院した。