立ち往生の鶏鉾 他の山鉾が異例の「追い越し」 祇園祭の山鉾巡行

AI要約

京都・祇園祭の前祭で、山鉾の巡行が行われた。猛暑の中、14万人が豪華に飾られた山鉾を見守った。

しかし、鶏鉾の車輪が四条通で割れ、異例の事態となり町内に引き返すことになった。

市立洛央小の生徒がしめ縄切りを成功させ、巡行は続き、観客から歓声が上がった。

立ち往生の鶏鉾 他の山鉾が異例の「追い越し」 祇園祭の山鉾巡行

 京都・祇園祭は17日、前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行を迎えた。猛暑日のなか、豪華に飾られた山鉾を約14万人(府警発表)が見守った。ただ、23基の山鉾のうち鶏(にわとり)鉾の車輪の一部が四条通で割れ、町内に引き返す異例の事態になった。

 午前9時、先頭の長刀(なぎなた)鉾が四条烏丸を出発。四条麩屋(ふや)町では「しめ縄切り」があった。稚児を務めた市立洛央小6年の西川雅基さん(11)が太刀をさやから抜いて左右に振った後、しめ縄を切り落とした。「緊張はしましたが、想像以上にしめ縄切りとか、めっちゃうまくできた」と話した。

 長刀鉾に続く「山一番」は油天神山。四条堺町で、巡行順を確認する「くじ改め」を披露した。四条河原町の交差点では、長刀鉾や函谷(かんこ)鉾が車輪の下に青竹を敷いて方向転換する「辻回し」があり、観客から歓声がわいた。