25万人超でごった返し 祇園祭「山鉾巡行」ではハプニング 人気の“カマキリ”の腕がポッキリ…ゴミの“ポイ捨て”相次ぐ
京都の祇園祭で行われた山鉾巡行が17日に大盛況だった。青竹を巧みに使って90度転換する辻回しには大きな歓声が上がった。
観光客や地元の人々が祭りを楽しんでいた中、カマキリ山のカマキリの腕が折れるハプニングや鶏鉾の車輪が壊れるトラブルも発生。また、ゴミのポイ捨てや川岸の混雑なども問題となった。
祭りを盛り上げるために、工事現場の作業員やビルからの見物客も祭りを楽しんでおり、祭りの楽しさやダイナミズムが伝わった。
京都の夏を彩る「祇園祭」。17日、ついにハイライトを迎えるとあって、約14万人の人出でにぎわった。
17日に行われた前祭の「山鉾巡行」。最大の見せ場は、交差点で90度転換する「辻回し」だ。敷き詰めた青竹に車輪を滑らせ、巨大な鉾が回転すると、見物客からは大きな歓声が上がった。
東京から来た観光客:
初めて知ってビックリしました。
山形から来た観光客:
素晴らしいです。ダイナミック。
アメリカから来た観光客:
こういう文化はアメリカにはない。
高さ25mを超える山と鉾を見ようと、勤務中の人たちがビルから見物する姿もあった。さらに、工事現場の作業員も作業の手を止めてお祭りを見ていた。
そんな中、屋根の上でユニークに動く人気の“カマキリ山”のカマキリの腕が折れてしまうハプニングがあり、見物客から「あぁーーー!」と声があがった。
また、車輪が壊れた鶏鉾が立ち往生をしたため、後続の月鉾が追い抜いて進む異例の事態もあった。屋根の上にいる人も、重たい鉾がぶつかってしまわないよう必死だ。そして、無事通り抜けると、見物客から拍手が起こった。
16日夜はメインストリートの四条通が歩行者天国となり、25万人を超える見物客でごった返した。
人があふれるほど殺到する中、相次いでいたのは、ゴミの“ポイ捨て”だ。ボランティアのスタッフが大量のゴミを片付けていたが、あまりの人の多さに、街ではゴミのポイ捨てが後を絶たない。
一方、デートスポットでおなじみの鴨川も、祭りの夜とあって、いつもとは違う光景が広がっていた。
普段は等間隔でカップルが並ぶ鴨川だが、蒸し暑い夜となった16日、川岸で涼むためか、隙間がないほど多くの人でひしめき合っていた。
京都の暑い夏を盛り上げる祇園祭はまだまだ続く。
(「イット!」7月17日放送より)