名古屋ガイドウェイバス、世界的にも珍しい“二刀流”のシステム 高井・元アナ&「マムツー」すなおさんと訪ねた【企画・NAGOYA発】

AI要約

名古屋市内にある日本で唯一のガイドウェイバス「ゆとりーとライン」に元テレビアナウンサーの高井さんと路線バス芸人のすなおさんが初乗車。特殊なバスが高架区間と一般道を走る珍しいシステムに注目。

バスに乗車している2人はガイドウェイバスの特徴に驚き、運転手の手放し運転やハンドルの自動回転に興味津々。

ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」は名古屋市の北の玄関口から始まり、高架区間と一般道を結んでおり、日本唯一のバス専用路線として運行されている。

名古屋ガイドウェイバス、世界的にも珍しい“二刀流”のシステム 高井・元アナ&「マムツー」すなおさんと訪ねた【企画・NAGOYA発】

◇第30回 「日本で唯一のガイドウェイバスをぶらり」その1

 日本で唯一の交通機関が名古屋市内にある。名古屋ガイドウェイバスの「ゆとりーとライン」だ。高架の専用区間を案内輪がついた特殊なバスで走行し、一般道もそのまま走行する“二刀流”のシステムで世界的に見ても珍しい。東海テレビ元アナウンサーで旅番組の達人でもある高井一さん(70)、路線バス芸人として売り出し中のお笑いコンビ「マムツー」のすなおさん(28)の2人が初乗車し、秘密や魅力にとことんまで迫る。近日中に中日スポーツの公式YouTubeでも乗車体験動画を公開中。(鶴田真也)

 6月某日。元東海テレビアナウンサーの高井さんと路線バス芸人のすなおさんがやってきたのはゆとりーとラインの起点となる大曽根駅だ。

 高井さんは「私も東海地方の街道をあちこち歩き回っていたのですが、今回はバスに乗れるというので楽しみにしてます。こういう取材は初めてです」とニッコリ。すなおさんも「路線バス大好き芸人です。発車しまーす。プップーというわけで」とクラクションを鳴らすポーズであいさつした。

 路線の正式名称は「ガイドウェイバス志段味(しだみ)線」。2001年に開業した。名古屋市の北の玄関口でもある大曽根駅から約6・8キロが高架区間で小幡緑地駅(名古屋市守山区)から先は通常のバスのように一般道を走り、高蔵寺駅(愛知県春日井市)までを結んでいる。昨年度の利用者数は高架区間だけで年間約414万人だ。

名古屋ガイドウェイバスの林史彦総務課長の案内でプラットホームへ。通常の停留所とは異なることにすぐに気付く。通行レーンの両側にレールが設置されているのだ。ガイドウェイバスとはバス専用路をタイヤ付近に取り付けられた案内輪でレールを伝いながら走る交通システム。日本では唯一の路線だ。

 早速、バスに乗車する。2人がゆとりーとラインに乗るのは初めて。前方にある信号が青に変わり、発車するとガイドウェイバス名物の光景を目の当たりにする。

 高井さんは「運転士さんが指さし確認…。えっ、ハンドルを持っていないけど! ハンドルが勝手に動いている」。運転士は出発時から手放し運転。直後の直角カーブではハンドルが手品のように勝手に回り出し、カーブを抜けると元に戻る-。