岸田総理 きょう夕方帰国の途に 欧州で訴えたのはロシア・中国・北朝鮮の結び付きへの懸念

AI要約

岸田総理がNATO首脳会議やドイツ訪問を終えて帰国する。外交日程では東アジア情勢やロシアとの関係に重点を置き、ヨーロッパとの連携を強化する意向を示す。

日本とNATOが具体的な協力策を打ち出し、機密情報共有や共同訓練を進める方針を決定。岸田総理は欧州各国のインド太平洋への関心を歓迎する。

一方、外遊中には防衛省での特定秘密漏洩問題が発覚。国内の安全保障態勢の立て直しが求められる。

岸田総理 きょう夕方帰国の途に 欧州で訴えたのはロシア・中国・北朝鮮の結び付きへの懸念

NATO首脳会議とその後ドイツを訪問した岸田総理は一連の外交日程を終え、きょう夕方、帰国の途につきます。遠く離れたヨーロッパ諸国に岸田総理は何を訴えたのか、同行した政治部・堀記者の報告です。

今回、一連の会談で岸田総理が必ず言及していた東アジア情勢。主に北朝鮮や中国の動向を指していますが、2つの国が共通して関係を深めているのがロシアです。

日本としては、東アジア情勢の悪化がヨーロッパにも影響を及ぼすと訴えることで、危機感を醸成させたかったものとみられ、ある政府関係者はロシアと中国・北朝鮮の結びつきを強調することが「隠れた大きなアジェンダだった」と話します。

その結果、日本とNATOの間で▼機密情報を共有することや、▼年内にヨーロッパで共同訓練を行うため調整を進めるなど、具体的なメニューを打ち出すことに成功しました。

岸田総理

「欧州各国がインド太平洋に対して関心を強めているということ、こうした動きについては歓迎も申し上げました」

ただ、外遊中には防衛省で特定秘密の漏えいによる処分が行われるなど、安全保障上の懸念が明るみになっています。

こうした外交努力を成果に結びつけるためにも、まずは国内で態勢の立て直しが求められます。