就活生必見!“成功するキャリア”の選び方は? ――リクルート出身スタートアップ社長 加藤史子さんに聞く

AI要約

現代の就職市場は多様化し、学生起業家やスタートアップも増加。加藤史子氏はリクルート勤務後に起業し、経験を積む重要性を強調。

加藤氏は経営学やMBAの取得に慎重な考えを持ち、理論と実践のバランスを重視。

就活生必見!“成功するキャリア”の選び方は? ――リクルート出身スタートアップ社長 加藤史子さんに聞く

現代の就職市場は、かつてないほど多様化している。「大企業に就職する」という伝統的なキャリアパスに加え、学生起業家やスタートアップが増加し、若者たちの選択肢はますます広がっている。就職か?起業か?新たな時代の「キャリア」をどう選んでいけばいいのか? リクルートに18年間勤め、その後、40歳で起業し、300人のスタッフを抱える会社へと成長させたWAmazing株式会社の代表取締役CEO・加藤史子さんに、就活中の学生が“逆面接”を行い、キャリア形成の考え方に迫る。

■起業家としてのキャリアパス

大学卒業後、新卒で入社したリクルートで約18年間、新規事業開発に携わってきた加藤さん。観光や地域活性化の事業に携わる中、40歳を目前にして、これからの仕事人生をどうするか考え、スタートアップという手段で再び社会にスケーラブルに貢献できる事業をやりたいと、起業を決意した。 もし加藤さんが今、「新卒」の立場だったらーー学生起業家としての道を選ぶのか、あるいは、企業に就職して経験を積むのか。加藤さんは起業することにおいて、会社という組織の中で働く経験が重要だと語る。

「私はリクルートのような会社に、少なくとも3年は勤めるかなと思います。結局、『起業家』というのは最初、『事業家』なんですね。事業を作らなきゃいけないんだけど、会社を大きくするためには組織を作らなきゃいけなくなる。その組織を動かす人が『経営者』だと思うんです。つまり、『起業家』は途中から、『事業家』から『経営者』に変わっていかなきゃいけない。ここでみんな苦しんで、組織崩壊とか起こすんです。最初に大企業に勤めると、この『組織で動く』とはどういうことかを学べる。学生起業を否定はしませんし、今はそれができる時代だとは思いますが、組織の動かし方を学ぶのは新卒のタイミングが良いかもしれないですね」

■理論を学ぶだけでは危険…理論と実践のバランス

加藤さんは、経営学やMBAの取得について意外にも慎重な見解を持っている。