AIでロボットに「心」を与える。コンパニオンロボットの「霊宇宙」、設立半年で3回の資金調達

AI要約

新興AI企業「霊宇宙」が設立1年足らずで3回の資金調達を完了し、注目を集めている。

創業者の顧嘉唯氏は清華大学出身で、過去に成功を収めた子ども向けコンパニオンロボット企業を立ち上げている。

霊宇宙はAI搭載のスマートロボット「AI-OS」の開発に取り組んでおり、独自の言語モデルを活用して人間の言葉や感情を理解する能力を向上させようとしている。

AIでロボットに「心」を与える。コンパニオンロボットの「霊宇宙」、設立半年で3回の資金調達

設立1年足らずの人工知能(AI)企業「霊宇宙」が、すでに3回の資金調達を完了して注目を集めている。出資者には、清華大学傘下の無限基金(SEE Fund)のほか、線性資本(Linear Capital)やAI大手の商湯科技(センスタイム)、ゲーム準大手の三七互娯(37 Interactive Entertainment)などが名を連ねる。

創業者の顧嘉唯氏は、連続起業家として知られる。清華大学を卒業後、ネット大手の百度(バイドゥ)のディープラーニング研究所「Institute of Deep Learning」でヒューマンコンピュータインタラクション部門の責任者を務めた。その後設立した物霊科技(Ling Technology)は、子どもの教育用コンパニオンロボット「Luka」を発売し、世界で数百万台を売り上げた。

顧氏が新たに設立した霊宇宙は、AI搭載のスマートロボットを手がけており、家庭向けコンパニオンロボット「AI-OS」の開発を進めている。同社は視覚情報や音声などの知覚データを統合するマルチモーダル大規模言語モデル(MLLM)を独自開発し、コンパニオンロボットが人間の言葉や感情をよりよく理解できるようにしたい考えだという。

(36Kr Japan編集部)