露朝協力踏まえ連携確認 岸田首相、韓国の尹大統領と会談

AI要約

岸田首相が米国に到着し、韓国の尹大統領と会談。北朝鮮とロシアの軍事協力に関する議論や日韓米の連携の必要性を確認。

尹大統領との会談で日韓間の信頼関係や安全保障について共有した。露朝の軍事協力に深刻な懸念を示し、NATOとの連携を強化することで合意。

首相はNATO首脳会議でスピーチを行うほか、IP4やウクライナを加えた首脳会議にも出席する予定。

【ワシントン=千葉倫之】岸田文雄首相は10日午後(日本時間11日午前)、政府専用機で米国に到着した。首都ワシントンでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席に先立ち、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談した。北朝鮮とロシアの軍事協力の進展を踏まえ、日韓と米国が引き続き緊密に連携する必要性を確認した。

会談で首相は「日韓首脳が堅固な信頼関係や戦略的な問題意識を共有し、緊密に議論、連携することは意義深い」と述べた。尹氏は露朝の軍事協力に関し「東アジアはもちろん、国際的な安全保障に深刻な懸念を引き起こしている」と指摘。欧州・大西洋と、インド太平洋の安全保障が不可分だとの認識を共有し、NATOとの連携を深めていくことで一致した。

首相は11日、NATO首脳会議に出席し、スピーチを行う。「IP4」と呼ばれるインド太平洋地域の4カ国(日本、韓国、豪州、ニュージーランド)による首脳会議や、IP4にウクライナのゼレンスキー大統領を加えた枠組みでの首脳会議にも出席する。