万博無料招待、府内8割の学校が参加希望 「未定」が目立つ市町村も

AI要約

大阪・関西万博への子どもの無料招待について、大阪府内の学校の約8割が参加を希望しているが、一部の自治体では未定や不参加の学校もある。

府教委が行った意向調査によると、希望する学校が83%、未定や不参加の学校がそれぞれ15%、2%となっている。

無料招待に関して、安全面や万博の詳細に不安を感じる学校現場もあり、様々な意見がある。

 2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待について、大阪府教育委員会は10日、府内の学校の約8割が参加を希望していると明らかにした。ただ市町村別で見ると、3割以上の学校が「未定・検討中」または「不参加」とする自治体も複数あった。

 府教委が、学校に対する意向調査の2日時点のデータを公表した。アンケート後の聞き取りも含めて、府内の小中高、支援学校計1889校のうち1841校が回答。1526校(約83%)が「希望する」と答え、275校(約15%)が「未定・検討中」、40校(約2%)が「不参加」とした。

 市町村立の学校の内訳を見ると、大阪市など多くの自治体で学校の9割以上が「希望する」と回答。一方、交野市で12校(約92%)、枚方市で33校(約52%)、堺市で53校(約38%)、茨木市で14校(約31%)の市立学校が「未定・検討中」または「不参加」と答えた。

 府は府内の小中高校生ら88万人を原則学校単位で万博に招く計画。

 無料招待をめぐっては、学校現場から、開幕前の下見の可否やパビリオン見学の詳細が不明なことから、安全に引率できるか不安視する声も出ている。(丘文奈)