輪島で地震後初の朝市…80歳店主「早く復興して、またあの場所でやりたい」

AI要約

石川県輪島市の「輪島朝市」が大規模火災から復興し、地震後初めて開催された。

朝市通り周辺の240棟が焼け、解体が進んでいない状況でも開催が決定され、多くの客でにぎわった。

地元の朝市は当面毎日行われ、将来的には商店街のような形になる計画もある。

 能登半島地震で大規模火災に遭った石川県輪島市の「輪島朝市」が10日、市内の商業施設で地震後初めて開かれた。多くの客でにぎわい、店主らは半年ぶりの地元開催を喜んだ。

 朝市が開かれていた市中心部の朝市通り周辺では約240棟が焼け、解体は一部でしか行われていない。店主有志らは3月から全国14か所で「出張朝市」を開き、避難していた店主らの約半数が地元に戻った6月から開催準備を進めてきた。

 この日は、朝市通りから南へ約1キロ・メートルの「ワイプラザ輪島店」の通路に地震前と同じオレンジ色のテントに約40店が並んだ。エイヒレやホタルイカの乾物を販売した女性(80)は「知り合いも来てくれてよかった。朝市通りが早く復興して、またあの場所でやりたいと思えた」と話した。

 市朝市組合によると、市内での朝市は当面毎日行う予定。将来は商店街のような形にする構想もある。