「本当に悲惨で。道路も家も崩れていて」能登半島地震で被災した北川ひかる。”11年のなでしこジャパン”のように地元・金沢に希望を与えたい【パリ五輪】

AI要約

北川ひかるはなでしこジャパンの一員としてパリ五輪に臨む。地元金沢市出身の彼女は被災経験もあり、能登半島地震復興支援マッチに特別な思いを抱いている。

北川は能登半島地震で被災し、父の仕事を手伝うために被災地を訪れた。そこでの状況を目の当たりにして心を痛め、復興支援に力を注ぐ意志を示している。

過去の経験から、北川はなでしこジャパンが11年の女子ワールドカップで希望を与えてくれたことを思い出している。今度は自らがチームの勝利に貢献し、希望を与える役割を果たしたいと考えている。

「本当に悲惨で。道路も家も崩れていて」能登半島地震で被災した北川ひかる。”11年のなでしこジャパン”のように地元・金沢に希望を与えたい【パリ五輪】

 なでしこジャパンの一員としてパリ五輪に臨む北川ひかるは、石川県の金沢市出身。だから、7月13日に金沢ゴーゴーカレースタジアムで開催される能登半島地震復興支援マッチ(対ガーナ女子代表)には特別な思いを抱いている。

 今年元日の能登半島地震で、北川は被災している。家族で出掛けている最中の出来事だった。そうした経験もあり、北川は「復興支援ということで自分の地元でプレーできる。しっかりとパワーを届けられるようにまずは勝って良い思いを届けられたらと思います」とコメントしていた。

 地震発生から1か月後、北川は父の仕事を手伝うため能登を訪れた。その時の状況は「本当に悲惨で。断水は終わっていましたが、復興は進んでいない。道路も家も崩れていて」、心を痛めていたに違いない。そんななかで頑張っている方々がいるからこそ、北川は「自ら発信して、やれることをやりたい」と思っている。

 

 JFAアカデミー福島時代には東日本大震災で被災した。当時、パワーをもらったのは「11年の女子ワールドカップで優勝したなでしこジャパン」だった。

「あの決勝は力になりました」

 今度は自分がなでしこジャパンのプレーヤーとして“希望”を与える番である。左サイドのスペシャリストとして、チームの勝利に貢献できるか。魂のプレーを見せてくれるはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集部)