京大卒銀行員→安芸高田市長→都知事選で蓮舫氏を抑え2位に…石丸伸二氏(41)が「週刊文春」の直撃に明かした“連続敗訴”と“大物支援者”の正体
石丸伸二氏は前安芸高田市長であり、都知事選で小池百合子氏に次ぐ得票数を獲得した候補者である。その経歴や行動について明かされた内容から、彼の人物像が明らかにされる。
石丸氏は幼少期から意見をはっきりと述べ、頭も良かったが友達を負かすことを好まないタイプであった。高校卒業後は奨学金やアルバイトで進学し、三菱東京UFJ銀行に勤務。2020年の市長不正辞任事件をきっかけに政治家としての道を選び、故郷で市長に当選した。
彼は着任後、公共施設の廃止や若年層向け施策の提案などを行っており、議会とのバトルでも注目を集める。SNSを使った市議への批判が物議を醸しており、彼の行動や政策は賛否両論を呼んでいる。
7月7日に投開票が行われた東京都知事選。3期目の当選を果たした小池百合子氏(71)に次ぐ得票数を獲得したのは、前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)だった。政党の支持を受けず善戦した石丸氏とは、一体どんな人物なのか。
6月17日、石丸氏は「週刊文春」の電話取材に応じ、ある大物支援者の存在や、裁判での“連続敗訴”についてなど、多岐にわたる質問に答えていた。当時の記事を全文公開する。
初出:「週刊文春」2024年6月27日号
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「恥を知れ! 恥を!」
“居眠り市議”らに放った一言は広島の田舎町を全国区に押し上げ、市の公式YouTubeの登録者数は人口の10倍、約27万に到達。そんな前安芸高田市長が、都知事選に殴り込みをかける。石丸伸二氏。この男、一体、何者なのか?
安芸高田市出身の石丸氏。父はバス会社、母はパート勤務で、3人きょうだいの次男として育った。
「幼稚園の頃から自分の意見を言える子で、頭も凄く良かった。でも友達を言い負かしたりするタイプではなかったんよ」(同級生の母)
県立高校に進み、同校から初の京大合格。仕送りナシ、奨学金とバイトで暮らす苦学生で、「安定して稼ぐ」と三菱東京UFJ銀行(当時)に就職。アナリストとしてNYにも駐在した。
転機は2020年。河井克行元法相から現金を受け取り、当時の安芸高田市長が就任僅か3カ月で辞職したことだ。副市長が無投票で次期市長に選出見込みとの報道に「おかしい」と感じ、銀行を退職。東京から故郷に舞い戻って出馬した。
「何の準備も無いっていうから無理よって。でも演説も巧いし、1週間で風向きが変わってね」(支援者)
着任早々、公約の「政治再建」はフルスロットルだった。採算の悪い公共施設を短期間で次々廃止。小中の給食費無償化など、若年層向けの施策に注力した。
「特に注目を集めたのが、議会とのバトルです。高齢市議の居眠りをSNSで指摘すると、〈(議会から)敵に回すなら政策に反対するぞ、と説得?恫喝?あり〉とも投稿。この騒動以来、反石丸派の市議はネットに誹謗中傷を書き込まれるなどの被害に遭っています」(安芸高田市議)