綾瀬市長選で自民推薦の橘川佳彦氏が初当選 自民への逆風かわす

AI要約

神奈川県綾瀬市長選が行われ、無所属新顔の橘川佳彦氏が初当選を果たした。

橘川氏は公共交通の充実などの課題に取り組む意向を示し、支持者に感謝の意を表明した。

選挙戦では自民党の推薦を受けた橘川氏が市議13年の実績と経験を強調し、他の候補者を打ち負かした。

綾瀬市長選で自民推薦の橘川佳彦氏が初当選 自民への逆風かわす

 神奈川県綾瀬市長選は7日投開票され、いずれも無所属新顔で前市議の橘川佳彦氏(54)=自民推薦=が、前市議の佐竹百里氏(53)らを破り、初当選した。当日有権者数は6万6292人。投票率は43・03%(前回は無投票、2016年は54・17%)だった。

 当選を決めた橘川氏は午後11時過ぎ、支援者らを前に「先頭に立って、さらにいい綾瀬にしていくためにがんばっていく。市民が一番課題と思っている公共交通の充実。しっかり計画を練って足の確保をやっていきたい」などと語った。

 2期を務めた古塩政由市長(73)が今年3月、今期限りでの退任を表明。選挙戦には過去最多タイの4人が立候補し、市街地の活性化や移動手段の充実などをめぐって論戦が展開された。

 自民党と公明党総支部の推薦を得た橘川氏は選挙戦で、市議13年の実績と経験を強調した。

■小泉進次郎元環境相や甘利明前幹事長も応援

 自民党派閥の裏金問題で内閣や自民党の支持率が低下するなか、陣営内には「政権や自民党への批判が橘川氏への批判につながるのでは」(選対幹部)と自民の推薦を受けることを懸念する声もあった。

 こうしたなか、地元県議や10人超の市議が選挙戦を支え、応援に入った自民党の小泉進次郎元環境相や甘利明前幹事長らも「政治とカネの問題、自民へ向けられている批判は我々に向けられるべきであり、橘川さんに向けられる批判ではない」(小泉氏)、「自治体の長は政権与党とどういう関係にあるかが大事」(甘利氏)などとアピールし、逆風をかわした。(土居貴輝)

当 11,246 橘川 佳彦 54 無新 (1)

  8,570 佐竹 百里 53 無新

  4,371 栗原 茂明 68 無新

  3,991 笠間  昇 53 無新

(確定得票)