障害者が地域でスポーツ モデル事業を開始(笹川財団、都協会)

AI要約

笹川スポーツ財団と東京都障害者スポーツ協会が障害者向けスポーツ施設の不足に対応し、地域でスポーツを楽しめる環境づくりに取り組むプログラムを開始した。

プログラムは障害者スポーツセンターを拠点とし、地域の公共施設や社会資源を活用してスポーツ機会を増やす取り組みで、江戸川区内の特別支援学校に通う肢体不自由児や親が参加している。

初回のプール教室では、区の総合体育館と都障害者総合スポーツセンターの協力により、障害児向けのスポーツ支援が行われ、今後もさらなる支援機会が設けられる予定である。

障害者が地域でスポーツ モデル事業を開始(笹川財団、都協会)

 笹川スポーツ財団と東京都障害者スポーツ協会は、障害者専用・優先スポーツ施設が少なく、地域に運動できる場所のない障害者が日常的にスポーツをできる環境づくりに向けたモデルプログラムを始めた。

 財団と協会は、各地で障害者スポーツセンターが拠点となり、近隣の公共スポーツ施設や地域の社会資源(公民館など)に支援のノウハウを伝え、身近な場所でスポーツができる機会を増やすことを提唱しており、それを実証する事業となる。

 プログラムには江戸川区が協力し、同区内の特別支援学校「都立鹿本学園」に通う肢体不自由児と親の4組が参加し、来年3月まで行われる。

 初回の6月22日はプール教室に同学園、小学2年の平田友吾さん親子が参加。都障害者総合スポーツセンターのスポーツ支援職員がサポートしながら、区総合体育館のスタッフや母の絢子さんに「水の流れを利用して体を動かしてあげる」といったポイントを伝えた。

 体育館のスタッフは「立てない人の補助は初めて。導入からの流れが分かった」と話した。今後、区民館などで理学療法士やボランティアに参加してもらい、障害児のスポーツを支援する機会が設けられる。

 小淵和也・同財団政策ディレクターは「こうした取り組みは全国で初めて。可視化してほかの自治体も共有できるようにしたい」と話した。