長浜に洋菓子店「デリキュリオ」 元機械系エンジニアのパティシエが出店

AI要約

長浜市にオープンした洋菓子店「Delicurio(デリキュリオ)」は村方純さんが店主で、食に関心を持ちエンジニアからパティシエに転身した経歴を持つ。

店名の由来はフランス語で「極めて美味なもの」と「好奇心」を組み合わせたもので、「おいしい洋菓子への好奇心」を表している。

看板メニューは「テリーヌチーズケーキ」で、他にも季節のスイーツやパン類も提供しており、ホールケーキの予約も受け付けている。

長浜に洋菓子店「デリキュリオ」 元機械系エンジニアのパティシエが出店

 洋菓子店「Delicurio(デリキュリオ)」(長浜市大宮町)が6月15日、長浜にオープンした。(長浜経済新聞)

 店主はパティシエの村方純さん。小学生時代はミニ四駆やプラモデルに並び、叔母の影響でクッキーなどの菓子作りが好きだったという。大学は工学部へ進学し、機械設計の職に進んだ。実家が農家だったこともあり「食分野」への関心があり、それまでのエンジニアで培った視点から、原理を考察し商品開発に生かすことができる「菓子作り」の道に進むことに決めた。

 その後、東京の製菓専門学校「エコール辻」に1年通い、在学中にはアルバイトでパンや菓子作りの経験を積み、基礎の技術を習得。卒業後は地元・長浜、フランス、京都などで、さまざまな店に勤め、製菓の経験を積んできたという。2014(平成26)年には長浜に同店の前身となる洋菓子店「Aux Bons Cadeaux(オーボンカドー)」をオープンし、2019年までの約5年間、経営を続けていた。地元では「湖のスコーレ」(元浜町)のカフェスタッフや洋菓子店「 Dragee(ドラジェ)」(八幡中山町)でも経験を積み、再び自身の店をオープンすることになった。店名はフランス語で「極めて美味なもの」という意味を持つ「Delice(デリス)」と「好奇心」を意味する「Curiosite(キュリオシテ)」を合わせた造語で、「おいしい洋菓子への好奇心」という意味を込めたという。

 看板メニューは「テリーヌチーズケーキ」(580円)。ケーキの土台に長浜の農家「シバタグラウンドミュージック」の全粒粉を使ったクッキーを底に敷きつめている。同ケーキは8月からネット販売も始める予定だという。店頭では「季節のフルーツタルト」「季節の純生ショートケーキ」(以上580円)、「カヌレ」(320円)などケーキや焼き菓子のほか、「クロワッサン」(340円)、「パンオショコラ」(380円)などパン3種を並べる。ホールケーキは予約注文で受け付ける。

 村方さんは「元々『テリーヌチーズケーキ』のネット通販の拠点としてこの物件を利用する予定だったが、工務店から『スペースがあるから実店舗もやってみたら』と言われたことをきっかけに店も始めることにした」と話す。「オープンして間もないが、前の店の時からのお客さまもお越しいただき、当時から人気だったクロワッサンなど一部の商品は午前中で売り切れることもある」とも。

 営業は土曜・日曜の10時~18時。土曜・日曜以外でもホールケーキの受け取りは可能。