「期待される役割一層重く」自衛隊創設70年、護衛艦いずもで式典

AI要約

自衛隊が発足から70年を迎え、記念式典が行われた。

海上自衛隊は護衛艦「いずも」で式典を開催し、斎藤聡司令官や米海軍第7艦隊司令官の祝辞があった。

木原稔防衛相の談話や自衛隊の任務拡大についての懸念も示された。

「期待される役割一層重く」自衛隊創設70年、護衛艦いずもで式典

 自衛隊が1日、発足から70年を迎えた。海上自衛隊は、横須賀基地(神奈川県横須賀市)に停泊中の護衛艦「いずも」で自衛艦隊が発足して70年の記念式典を開き、隊員ら約150人が参列した。

 斎藤聡司令官は「日本を取り巻く安保環境は大きく変化し、近年は一層厳しさを増してきた。同盟、同志国と共同して平和と安定に寄与する」とあいさつ。米海軍第7艦隊司令官からは、「日米同盟はこれまでで最も強固。過去70年間にわたり強化されてきた」との祝辞が寄せられた。

 また、木原稔防衛相はこの日、「国際情勢が目まぐるしく動く中で、自衛隊の任務は次第に拡大してきた。期待される役割はより一層重くなっている。任務が増大する中で新たな伝統を作っていかなければならない」との談話を発表した。

 自衛隊をめぐっては、2015年に集団的自衛権行使の一部容認などを盛り込んだ安全保障関連法が成立。22年には敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有方針も決まった。「いずも」は戦闘機を発着艦させるための改修を行い、事実上の「空母化」が進められている。(矢島大輔、里見稔)