「外国人への生活保護支給反対」選挙ポスターが北区各所で破損される “公職選挙法”違反の罰則は?

AI要約

都知事選で過去最多の56人が立候補する中、特定候補のポスターが破かれる異変が北区で発生。

破かれたポスターは「ジョーカー議員」として知られる河合悠祐候補のもので、様々な公約が記載されていた。

選挙ポスターの破損は公職選挙法に違反し、懲役や罰金の刑罰が科される可能性がある。

「外国人への生活保護支給反対」選挙ポスターが北区各所で破損される “公職選挙法”違反の罰則は?

過去最多となる56人が立候補した都知事選。7月7日(日)の投開票日に向けて、各候補者たちが街頭演説や討論会を行うなど、選挙戦は白熱している。

その最中、北区では“異変”が起きている。各所周辺の掲示板で、特定の候補のポスターが破かれているのだ。

6月24日、Xに「北区の西が丘から十条・東十条周辺で、18番に掲示されたポスターが破かれている」と投稿された。

6月末、本稿記者が北区最大の繁華街である赤羽に赴き、駅周辺を確認したところ、南口付近や赤羽小学校、赤羽公園などの各所に設置された掲示板のいずれでも、たしかに「18番」に貼られていたポスターが破損されていた。

赤羽駅から東に徒歩で15分、閑静な住宅地である東京メトロ志茂駅周辺でも、なでしこ小学校やゆりの木公園、わかば児童遊園やレジャー施設「元気ぷらざ」などの付近に設置された掲示板で、やはり「18番」のポスターが破かれていた。

破かれたポスターは、いずれも「ジョーカー議員」として有名な河合悠祐候補のもの。

アメリカンコミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装した河合候補が外国の地下鉄と思わしき乗り物に乗車している写真と、「外国人への生活保護支給反対! うちの家に、よその子まで食わせる余裕なんかない。」との公約が記載されている。

今回の都知事選では、河合候補は複数種類の選挙ポスターを用意。地区ごとに内容を変え、「男女のデートの割り勘化推進」「一夫多妻制を導入します」「動物殺処分ゼロ! 保健所に来た犬・猫ちゃんは永田町の敷地内に放し飼いにします」などと記載したポスターを各所に掲示している。

「表現の自由への規制はやめろ」と記載したほぼ全裸女性の写真を掲載したポスターの掲示は大きな物議をかもした。現在は、警視庁から「迷惑防止条例違反にあたる」との警告を受けたことから、河合候補は“ほぼ全裸”ポスターを撤去している。

選挙ポスターを破損する行為は「公職選挙法」225条2号に違反する。

法定刑は4年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金だ。

記者が確認できた範囲では、破られていたのは「外国人への生活保護支給反対」ポスターのみである。

Xでは「何者かが組織的にやってると思われるのできちんと検挙するべき」との声もあった。しかし、現時点で、詳細は不明だ。