杉本昌隆八段は「バナナ 1房」を買って対局していた「朝ご飯とおやつと翌日の朝ご飯に…」藤井七冠は史上最年少で永世称号を獲得

AI要約

藤井聡太七冠が7月1日に山崎隆之八段に勝利し、史上最年少で「永世称号」の資格を獲得。

藤井七冠は叡王戦で敗れ、叡王のタイトル防衛はならず、七冠に。

永世称号を取るためには、安定感と勢いだけでなく、タイトルの防衛が必要。

杉本昌隆八段は「バナナ 1房」を買って対局していた「朝ご飯とおやつと翌日の朝ご飯に…」藤井七冠は史上最年少で永世称号を獲得

将棋の藤井聡太七冠が、7月1日の午後6時46分に、名古屋・大須で開かれた棋聖戦で山崎隆之八段に勝利。史上最年少で「永世称号」の資格を獲得しました。

(柳沢彩美アナウンサー)去年10月、将棋界初となる8大タイトル全冠制覇を達成した藤井八冠だったんですが、6月に叡王戦で伊藤匠七段に敗れ、叡王のタイトル防衛はならず、七冠となりました。

(若狭敬一キャスター)七冠でもすごいことなんですが、叡王のタイトルを失ってから、杉本師匠は藤井七冠とお会いしたそうですが、様子はそんなに変わっていなかったですか?

(杉本昌隆八段)そうですね、そういう話もしようかなと思ったんですけど、落ち込んでいる感じが全くなかったんで、それでこっちがあえて持ち出すのも変なので、いつもと同じように。でもいつもより雑談の時間がちょっと長かったかなっていう気がして。

■“永世称号”をとるには…「安定感が必要」

(柳沢)今回の注目は棋聖のタイトル「永世称号」。この「永世称号」というのは、プロ棋士を引退した後に名乗ることができる称号です。実はこの各タイトルに対して、永世称号を名乗れる対象者は、それぞれ違うんです。

国内で現役のプロ棋士180人いる中で、永世称号を持っている人はたったの9人しかいません(藤井七冠を除く)。中でも羽生善治さんは、かなり永世称号を獲得されているということなんですが、今回藤井七冠が獲得した「永世棋聖」。これは通算で5回以上タイトルを獲得すると、与えられるということなんです。

(若狭)改めてこの「永世称号」を取ることの難しさ、ハードルの高さというのはどういうところなんでしょうか。

(杉本八段)やっぱり安定感が必要で、一つのタイトルを取るのに勢いも必要ですけども、取った後ですね、毎年毎年防衛戦で一番勢いのある挑戦者がやってくるわけで、そういう人たちを相手に防衛し続ける大変さですよね。

(若狭)勢いだけではなく、その安定感が皆さんに共通している部分なんですね。

(杉本八段)もちろん、タイトルホルダーの調子が悪いときありますが、それでも防衛戦は必ずやってきますから、そういうときにしっかり防衛できる人が「永世称号」を取れるのかなと。