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能登半島地震から半年 石川県珠洲市の一部で現在も断水 進まぬ復興【風をよむ】サンデーモーニング
珠洲市では、半年前に起きた大地震の被害がまだ残っており、復興が進んでいない状況が続いている。
インフラの復旧も途中であり、断水が続く世帯も存在している。
公費による解体作業も遅れており、申請に対する解体完了率が低い状況が続いている。
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元日に能登半島を襲った大地震からまもなく半年となります。今回、被災地を訪れ、復興が進んでいない現実に、驚かされました…。
■復旧・復興道半ば 珠洲市の一部では断水続く
元日、能登半島を襲った最大震度7の大地震。震度6強の揺れに見舞われた珠洲市では、がれきが道路を寸断。その状況から、半年たった今…
膳場貴子キャスター
「建物が全くそのまんま。がれきが増えましたけど、ほとんど、倒壊家屋がそのままです。変わってない。道しか綺麗になっていません」
道路にせり出していた家屋こそ片付けられたものの、倒壊した家屋は、震災直後からほとんど変わっていません。
また、こちらの歯科医院では…
女性:
「ここはもう、お水が出ないからね」
珠洲市では現在(6月19日時点)も970世帯で断水が続くなど、インフラの復旧もまだ道半ばです。
珠洲市は最大4.7メートルの津波に襲われたとみられますが、被害のあった場所では…
膳場キャスター:
「この辺りは津波の被害もあったところです。見るとわかるんですけど、海藻がこういうところについているから津波の跡もある…」
今回の地震で、輪島港では最大で海底が2メートル隆起。海面下に沈んでいた部分が露出するなど港が浅くなり、今も200隻の漁船が漁に出られません。
また、およそ240棟が焼けた輪島市・朝市周辺。火災直後は、黒く焦げた木材や、焼け残ったコンクリートが辺りを埋め尽くしていました。
■遅れがみえる公費解体 解体が終わったのは、申請に対し4%余り
それから半年…
膳場キャスター:
「解体作業が、火災跡地は進んでるとは聞いているんですが、まだほとんどの焼け落ちたがれきが残ってますね」
(朝市では)6月5日から、ようやく公費による解体作業が始まりましたが、輪島市では、解体申請に対し、完了したのはわずか2.6%。石川県全体でも解体が終わったのは、申請に対し4%余りに過ぎません。
29年前に起きた阪神・淡路大震災では、発生から1年後には95.8%、約10万棟の解体が完了。(内閣府HPより)