【注意】今年の日本は史上最も暑い夏になる恐れ 局地的なゲリラ雷雨にも注意 気象庁が3カ月予報発表

AI要約

今年の夏は記録的な猛暑が懸念されると気象庁が発表。

エルニーニョ現象からラニーニャ現象への移行、地球温暖化が猛暑の原因となる可能性。

梅雨末期の大雨に注意が必要で、9月は猛暑とゲリラ雷雨が予想される。

 25日、7~9月の3カ月予報を気象庁が発表しました。

 3カ月平均気温は平年より高くなる予想が60%、月毎の予想も軒並み高温予想で今年の夏も記録的な猛暑が懸念されます。

 6月10日に気象庁から発表されたエルニーニョ監視速報では「昨年の春から続いていたエルニーニョ現象は終息したとみられ、今後ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い(60 %)」と発表されています。

 猛暑が予想される大きな理由に、エルニーニョ現象からラニーニャ現象への移行があります。ペルー沖の海水温が高くなるエルニーニョ現象が発生すると、地球の大気全体を暖めてしまいます。エルニーニョ現象が発生した2023年は、日本そして世界の平均気温はいずれも統計開始以来、最も高い気温となりました。

 一方、ラニーニャ現象が発生すると地球全体の温度は下がりますが、日本付近の夏は統計的に暑くなる傾向があります。なおかつ、長期的にみると日本の平均気温は上昇傾向にあり、さらに過去5年の平均気温は高い方から上位5位までを占めていて、地球温暖化の影響は顕著に出ています。

 エルニーニョ現象で地球全体が暖まっている中のラニーニャ現象の発生、そして地球温暖化で今年の日本は去年を上回って史上最も暑い夏になる恐れがあります。特に、梅雨明け後の7月下旬から8月上旬には太平洋高気圧のさらに高い位置に西からチベット高気圧が張り出し、二つの高気圧が重なる時期があります。これにより顕著な下降気流が発生し、今年も日本で40℃を超えるような危険な暑さとなってしまいそうです。

 また、ラニーニャ現象が発生すると秋にかけても続くと予想されるため、9月も残暑が厳しいことが予想されます。

 7月~9月の降水量予想は、全体を通して平年並か多くなる予想です。月別に見てみると7月は降水量は平年並みか多く、7月前半は平年と同様に曇りや雨の日が多くなる予想で、例年同様、梅雨末期の大雨に注意・警戒が必要です。

 梅雨明け後の9月にかけては、晴れて猛暑となる日が多くなりますが、局地的にはゲリラ雷雨が発生し、警報級の大雨となる可能性があります。

 また、ラニーニャ現象発生時は、台風は日本の近海で発生する傾向があります。こうなると、台風が発生してから日本に接近するまでの時間が短く、常日頃から台風や大雨への備えが大切です。