北方墓参の再開など要請 モスクワで日ロ局長級協議

AI要約

外務省の中込正志欧州局長とロシア外務省のボロビヨワ・アジア第3局長が会談し、北方領土への元島民らの墓参や日本漁船による「安全操業」の早期再開を求めた。

日本外務省の局長級がロシアを初訪問したことや、プーチン大統領の北朝鮮訪問に関する懸念も伝えられた。

 【モスクワ共同】外務省の中込正志欧州局長とロシア外務省のボロビヨワ・アジア第3局長が21日、モスクワで会談した。日本側の発表によると、中込氏はロシアのウクライナ侵攻に伴い実施できていない北方領土への元島民らの墓参や、北方四島周辺海域での日本漁船による「安全操業」の早期再開を求めた。

 在ロシア日本大使館によると、2022年のロシアの侵攻後に日本外務省の局長級がロシアを訪問するのは初めて。ロシア外務省によると、会談は日本側の要請で開かれた。

 中込氏は、プーチン大統領の北朝鮮訪問に関連し、ロ朝の軍事協力推進に懸念と憂慮を伝えた。