来週は秋雨前線で傾向ガラリ、台風10号発生へ 前線+台風で警報級大雨のパターンに

AI要約

北海道では最低気温が10℃を下回り、ストーブが登場するほどの冷え込みとなった。一方、西日本と東日本では猛暑が続き、熱中症対策が欠かせない状況が続いている。

台風9号は熱帯低気圧に変わり、北海道に向けて温帯低気圧として接近する見込み。台風シーズンが続くため、引き続き大雨や強風には注意が必要。

秋雨前線と台風の影響で来週は天気が変わり、暑さがトーンダウンする見込み。台風10号が発生し、本州に接近または上陸する可能性があるため、大雨の備えが必要。

来週は秋雨前線で傾向ガラリ、台風10号発生へ 前線+台風で警報級大雨のパターンに

クーラーではなくストーブが登場した!そのようなご家庭もあったでしょうか。北海道では今シーズン一番の冷え込みとなり、最低気温が10℃を下回ったところもありました。宗谷地方の沼川では5.4℃、これはきょう21日水曜の富士山山頂付近よりも低い気温です。一足先に秋の気配となりました。

【北海道の最低気温】

沼川   5.4℃   全国今季最低 

稚内空港 6.7℃   今季最低

厚床   9.1℃   今季最低

札幌   18.2℃ 今季最低

一方で、熱中症対策が欠かせないのが西日本、東日本です。福岡の太宰府では一カ月以上35℃以上の日が続き、暑さの逃げ場がありません。きょう21日水曜で34日連続猛暑日となり、国内猛暑日最長記録をさらに更新する見込みです。東日本の名古屋や甲府でも過去最多の年間猛暑日記録に並ぶ可能性があります。

【予想最高気温】

東京     34℃

甲府     35℃ 猛暑日日数過去最多タイか

名古屋    37℃ 猛暑日日数過去最多タイか

太宰府(福岡)36℃ 連続猛暑日最長記録更新中

日田(大分)   39℃ 36日目の猛暑日か

またこのところ次々と発生している台風ですが、台風9号は20日夜に熱帯低気圧に変わりました。元台風9号は今後は前線を伴って温帯低気圧となり、北海道方面へと進む予想です。台風の時は中心付近が強風となりますが、温帯低気圧になると広範囲で強風が吹くという特徴があります。23日金曜にかけて低気圧は発達するため、北海道では局地的に激しい雨となり、大雨となる恐れがあります。台風ではなくなっても油断禁物!引き続き、大雨や強風には注意が必要です。

来週の天気マークはギラギラ猛暑から一転、くもりや雨マークが目立ちます。これで暑さもトーンダウンとなる見込みで、記録的な猛暑の出口がみえてきました。このくもりや雨をもたらす要因のひとつは、夏と秋の季節の変わり目にできる秋雨前線です。さらに、あす22日木曜には台風10号が発生する見込みです。今後、北上し、26日月曜から27日火曜ごろにかけては本州に接近または上陸する可能性があります。秋雨前線+台風は、大雨になりやすい典型的なパターンです。秋雨前線に向かって台風から大雨のもととなる暖かく湿った空気が大量に送り込まれ、台風が近づく前から西日本、東日本の太平洋側で総雨量が多くなる恐れがあります。穏やかな天気のいまのうちに、大雨の備えを見直しておきましょう。地震や大雨が立て続けに起こったことで、平常時の備えに勝るものはないと改めて実感しています。

台風10号のポイント

1 秋雨前線停滞で台風接近前から大雨の恐れ

2 暴風域を伴い発達しながら本州に接近