辺野古移設巡り軟弱地盤の大浦湾側で8月1日から埋め立て着工、県は「協議調っていない」と反発

AI要約

沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設する計画が進展しており、防衛省が軟弱地盤の埋め立て工事に着手する方針を県に通知した。

県と防衛省の事前協議は継続的な問題となっており、県は埋め立て工事の着手に反発している。

国が北側の海上に資材置き場を設置する工事は既に始まっており、本格的な埋め立て工事も今後進む見通しとなっている。

 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を同県名護市辺野古に移設する計画を巡り、防衛省は18日、軟弱地盤のある大浦湾側で、8月1日から本格的な埋め立て工事に着手する方針を県に通知した。

 県は2013年に埋め立てを承認した際、本体工事前に事前協議を行うよう同省と申し合わせていた。同省は昨年9月、協議実施を呼びかけたが、県は法廷闘争が継続していることを理由に拒否。その後、県の敗訴が確定するなどし、今年に入って協議を行ってきた。

 県によると、同省沖縄防衛局は18日付の文書で、協議の一環で県が提出していた質問事項について「全て真摯(しんし)に回答した」とし、8月1日に埋め立て工事に着手することを伝達。一方、県は「協議はととのっておらず着手は認められない。協議継続を求めたい」と反発している。

 1月から国が行っている埋め立て予定地北側の海上に資材置き場(ヤード)を設置する工事は、協議の対象外だった。国が事実上の協議終了を通知したことで、今後、本格的な埋め立て工事が始まる見通しだ。