沖縄県議選挙、玉城デニー知事派が過半数割れ確実

AI要約

沖縄県議選で知事派が過半数割れし、政府との対立が困難になる見込み。

75人の候補者が出馬し、知事派と反知事派の差がわずかだったが、知事派が優勢。

玉城知事は安全保障政策などで政府との対立が続く中、今後の県政運営が注目される。

 沖縄県議選(定数48)は16日、投開票され、安全保障政策を巡り政府と対立する玉城デニー知事派が過半数割れとなることが確実となった。玉城氏は知事派の過半数を背景に、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡る法廷闘争を続けてきたが、政府と対立する政策の実現が困難となりそうだ。

 13選挙区に75人が出馬し、事前調査では共産、立憲民主、社民党などの知事派34人、自民、公明党、日本維新の会などの反知事派33人、中立8人。告示前は知事派24人、反知事派22人、中立2人で、議決に参加しない議長が反知事派のため事実上、知事派が過半数だった。

 玉城氏は政府が進める防衛力の「南西諸島シフト」を巡っても、県管理の空港・港湾の自衛隊利用に慎重姿勢を取っており、議会の対応が注目される。今後の県政運営は約2年後の知事選の動向にも影響しそうだ。