劇症型溶連菌患者、半年で過去最多を更新 - 感染研

AI要約

国立感染症研究所は11日、STSSの患者数が過去最多の977例に上ったと発表した。現在の方法で統計を取り始めた1999年から徐々に増加しており、今年は過去最多を更新している。

STSSはA群溶血性レンサ球菌による急速な病状進行で多臓器不全を引き起こす感染症であり、30代以上の成人に多い。全数報告対象の5類感染症であり、診断した医師は7日以内に保健所に報告する必要がある。

劇症型溶⾎性レンサ球菌感染症は子どもから大人まで幅広い年齢層で発症する重篤な疾患であり、患者数の増加が懸念されている。

 国立感染症研究所は11日、急速に病状が進行し、致死率が高い「劇症型溶⾎性レンサ球菌感染症」(STSS)の患者数が過去最多の977例に上ったと発表した。【渕本稔】

 STSSの患者数は、現在の方法で統計を取り始めた1999年から徐々に増加傾向にあり、23年は941例とそれまでの過去最多を更新。今年は6月5日時点で、それを上回る977例となり、これまでにないペースで患者が増加している。

 STSSは主な病原体はA群溶血性レンサ球菌で、突発的に発症した後、急速に病状が進行し、多臓器不全を引き起こす。子どもから大人まで広範囲の年齢層で発症するが、特に30代以上の成人に多い。

 全数報告対象の5類感染症であり、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要がある。