和菓子店全焼の女性「必ず良い輪島にするから」…輪島の朝市、5か月経て公費解体が本格化

AI要約

能登半島地震で大規模火災が起きた石川県輪島市の朝市通り周辺では、焼け残った建物の公費解体が本格的に始まった。

朝市通りに面した土産物店周辺では、作業員が重機を使って残骸をかき出し、再建に向けて準備を進めている様子が伝えられている。

朝市通り周辺では、約5万平方メートルが焼失し、16人の死亡が確認された。国の方針により、公費解体が進められている。

 能登半島地震で大規模火災が起きた石川県輪島市の朝市通り周辺では5日、焼け残った建物の公費解体が本格的に始まった。

 朝市通りに面した土産物店周辺では同日午前8時頃から、作業員約10人が工事を開始。重機の通路を作るため、散乱したがれきをかき出していった。自身の和菓子店が全焼した女性(73)は「今日まで長かった。一秒も早くお店を建て直し、まんじゅうを作りたい。必ず良い輪島にするから応援してほしい」と力を込めた。

 朝市通り周辺では約5万平方メートルが焼失し、16人の死亡が確認された。国は5月、所有者全員の同意がなくても建物を解体・撤去できる方針を自治体に通知。被災した264棟の「滅失登記」を終え、5か月を経て公費解体が実現した。