「この電話番号は2時間後に使用できなくなります」「番号1を押してください」不審な電話相次ぐ

AI要約

山形県内で総務省をかたる不審な電話が相次いでおり、特殊詐欺の予兆とみられる。

住民が不審な電話に注意し、警察に相談して被害を未然に防いでいる。

総務省では個人情報や金品を求める電話に関して警戒を呼びかけており、電話が怪しいと感じた場合はすぐに警察に相談するよう求めている。

 山形県内各地で4~6日、「総務省」をかたる不審な電話が相次いだ。県警生活安全企画課などによると、特殊詐欺の予兆とみられる。

 発表によると、4日午後1時20分頃、山形市の70歳代女性宅の固定電話に着信があり、「総務省」を名乗る自動音声が流れた。「この電話番号が2時間後に使用できなくなる。番号1を押してください」などと要求してきたので、不審に思った女性は電話を切り、警察相談専用電話「#9110」に相談した。

 4、5日にも鶴岡市で2件、同様の電話があったが、いずれも住民が音声に従わず、#9110に相談したため、被害はなかった。

 自動音声ではない事例もあった。6日午前9時40分頃、米沢市の70歳代女性宅の固定電話に、総務省電波管理係のヤマダを名乗る男から、「携帯と固定電話が2時間以内に止まる」などと電話があったという。

 山形県警によると、県内では5月下旬以降、総務省をかたる不審な電話が約20件確認されている。現在のところ、被害の報告はないという。

 総務省によると昨年秋頃から全国で、同省職員などを名乗る不審電話が相次ぎ、問い合わせが多く寄せられている。不安をあおって、個人情報を聞き出されたり、金品を要求されたりする恐れもあるという。同省の担当者は「電話や通信の利用に関して、個人情報を尋ねたり、金銭を要求したりすることはない。怪しかったら電話を切って、最寄りの警察署に相談してほしい」と呼びかけている。