佐賀税務署員が滞納者情報250人分を一時紛失…「書類落ちていた」バス会社の連絡で発覚し回収
AI要約
福岡国税局は、佐賀税務署で徴収業務を担当する男性職員が税金滞納者250人分の個人情報が記載された書類を一時紛失し、連絡と謝罪を行うことを発表した。
職員は書類をカバンに入れて持ち出し、バス車内で落とした可能性があるという。書類は後に発見されたが、第三者の目に触れた可能性もある。
国税局は職員の処分を検討し、再発防止に取り組むとしている。
福岡国税局は6日、佐賀税務署で徴収業務を担当する男性職員が、佐賀県内の佐賀、多久、小城市の税金滞納者250人分の氏名、住所、滞納税額などが記載された書類を一時紛失したと発表した。書類は回収しており、記載者には今後、個別に連絡して謝罪するという。
同国税局によると、職員は5月29日、税金滞納者の情報が記載されたA4版10枚の書類をカバンに入れて庁舎外に持ち出した。帰宅中のバス車内で落としたとみられ、6月4日、バス会社から「車内に書類が落ちていた」と佐賀税務署に連絡があり、紛失に気づいたという。
業務関係文書を許可なく持ち出すのは禁じられているが、職員は「書類は廃棄したつもりだった。メモ紙と思って持ち帰り、車内でカバンから私物を落とした際に一緒に落としたかもしれない」と話しているという。職員が5月29日に乗ったバスと書類が発見されたバスは異なる車両で、同国税局は「第三者の目に触れたことは否めない」としている。
同国税局は、職員の処分を検討しており、「税務行政への信頼を損なうもので、深くおわびする。再発防止に徹底して取り組む」とした。
