青白い顔で「死ににいく」と高齢の常連客…タクシー運転手「ちょっと用がある」と駐在所へ

AI要約

福島県警福島署がタクシードライバーに感謝状を贈る

女性客を自殺から救出

感謝状の贈呈式で感謝の気持ちが述べられる

 人命救助に貢献したとして、福島県警福島署は4日、有限会社「カネハチタクシー」(福島市)の運転手、佐藤茂さん(74)に感謝状を贈った。

 同署などによると、佐藤さんは5月16日午後2時頃、高齢の女性客をタクシーに乗せた。その際、「死ににいくんだ」と自殺をほのめかしたため、機転を利かせて「ちょっと用がある」と言って、近くの駐在所へ連れて行った。

 2年ほど前まで常連客として面識があり、女性は何も言わず、静かに警察へ引き渡されたという。

 感謝状の贈呈式は同署で行われ、佐藤さんは「青白い顔で目がうつろだし、本当に心配した」と振り返った。板垣靖志署長は「女性の様子を注意深く見て、よく警察まで連れて来てくださった」と話した。