国際ルール形成へ来春戦略 クールジャパン33年50兆円目標 政府知財計画

AI要約

政府は知的財産戦略本部で2024年度知的財産推進計画を決定。

国際ルール形成に積極的に関与するため、国家戦略整備、クールジャパン戦略発表。

クールジャパン戦略ではアニメやゲーム、インバウンド誘致、輸出拡大を推進。

 政府は4日、知的財産戦略本部の会合を首相官邸で開き、2024年度知的財産推進計画を決定した。

 国際ルールの形成に日本として積極的に関与するため、総合的な国家戦略を来年春をめどに整備する方針を明記。アニメやゲームなどの産業の海外展開を33年までに50兆円に拡大する「クールジャパン戦略」も打ち出した。

 国際標準に関する戦略の改定は19年ぶり。本部長の岸田文雄首相は「経済安全保障や環境など重要性が高まっている領域において、産学官連携で戦略的に国際標準化を推進し、それを支える人材の育成や支援機関の強化を進める」と語った。

 クールジャパン戦略では、アニメやゲームに加え、インバウンド(訪日観光客)の誘致や農林水産物の輸出拡大を進めると説明。関連産業全体の海外展開は現時点で約19兆円にとどまるが、「33年50兆円」までの中間目標として、28年までに30兆円を目指すと記した。