中国の習氏、アラブとの関係強化図る-AIや金融で協力拡大アピール

AI要約

中国の習近平国家主席は、中国・アラブ諸国協力フォーラムで演説し、中国の取り組みとアラブとの協力強化を訴えた。

習主席は人工知能やグリーンテック、金融分野での協力拡大を提案し、パレスチナ問題にも触れた。

中国は中東外交を強化し、サウジアラビアとイランの関係改善に向けた仲介役を果たし、中東への投資が加速する兆しも見せている。

(ブルームバーグ): 中国の習近平国家主席は30日、北京で開催された「中国・アラブ諸国協力フォーラム」で演説し、金融やテクノロジーなどさまざまな分野での中国の取り組みを説明し、アラブ側に協力を強化するよう促した。

習主席は「中国はアラブと良きパートナーとして協力し、双方の関係を世界の平和と安定を維持するためのモデルとする」と表明し、協力拡大が可能な分野として、人工知能(AI)やグリーンテック、金融を挙げた。

習主席はパレスチナ自治区ガザでの紛争についても触れ、「戦争はいつまでも続くべきではないし、正義がいつまでも不在のままであってはならない」と主張。パレスチナの国連加盟と、イスラエルとの戦闘を終わらせる平和会議を支持するとの中国の方針をあらためて示した。

中国はここ数年、中東外交を強化。2023年にはイスラム世界最大のライバル同士であるサウジアラビアとイランの関係改善に向けた仲介役を果たした。ガザ紛争が続く中でも、こうした緊張緩和は維持されており、中国・中東間の投資が加速する兆しもある。

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原題:Xi Lays Out Vision for Greater Cooperation With Arab States (抜粋)

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