ポンドが対ユーロで2年ぶり高値に上昇、利下げ観測に隔たり

AI要約

ポンドが対ユーロで約2年ぶり高値を記録。英中央銀行の利下げ見通しがECBより後退している影響。

ECBの利下げ見通しと英中銀の金融政策の乖離が市場で議論されている。

市場では英中銀の利下げ実施が想定されており、ECBも2回の利下げを見込まれている。

(ブルームバーグ): 29日の外国為替市場でポンドが対ユーロで上昇。約2年ぶり高値を付けた。イングランド銀行(英中央銀行)の利下げ見通しが欧州中央銀行(ECB)より後退しているとの見方が背景にある。

ポンドは一時0.2%高の1ユーロ=0.84879ポンドと、2022年8月以来の高値となった。

ECB政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁が27日、ECBは6月と7月両方の会合で利下げをする可能性を排除するべきではないとの考えを示したことから、英中銀とECBの金融政策の軌道はさらに乖離(かいり)する可能性が示唆された。

市場では英中銀が年内に0.25ポイント利下げを1回実施することが織り込まれており、11月までの実施が想定されている。一方ECBは早ければ来月、そして12月までに少なくとも2回の利下げが見込まれている。

原題:Pound Rises to Strongest Since August 2022 Against the Euro

(抜粋)

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