〔東京外為〕ドル、156円台後半=米長期金利の低下で弱含み(27日午後5時)

AI要約

27日の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が弱含みとなり、156円台後半で推移。米長期金利の低下が影響し、156円60銭台まで下落した後、持ち直す展開だった。

前週末の海外市場では、米ミシガン大消費者景況感指数の下方修正により、米長期金利が低下し、ドル円は軟化。しかし、日米金利差が広がっており、買いが入りやすい雰囲気もあった。

ユーロは対円では強含み、対ドルは横ばい。27日の外国為替市場は相場の動きが緩やかだった。

 27日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前週末の海外市場で米長期金利が低下したことに圧迫され、1ドル=156円台後半で弱含みとなっている。一時は調整売りで156円60銭台に下落。売り一巡後は持ち直したものの、前週末夕方の水準には届かずだった。午後5時現在、156円90~91銭と前日(午後5時、157円04~06銭)比14銭のドル安・円高。

 ドル円は早朝、前週末の海外市場で売られた流れを受け、156円80銭台で取引された。午前9時以降、いったん強含んだが、実需筋の売りや調整売りなどに押され、仲値すぎに156円60銭台に下落。正午にかけては156円70銭台に持ち直した。午後は同水準を中心に狭いレンジでもみ合った後、終盤にやや買われる展開だった。

 前週末の海外市場では、米国時間に発表された5月の米ミシガン大消費者景況感指数(確報値)で1年先の期待インフレ率が速報値の3.5%から3.3%へと小幅に下方修正され、米長期金利が低下。ドル円は156円80銭付近まで軟化した。終盤はやや買われ、156円90銭前後で推移した。

 週明けの東京時間は、実需筋の売りや調整売りなどに押されたが、「一方的に売られる材料には乏しく、下値では買い戻しも入った」(為替ブローカー)とされる。日本の長期金利が強含みとなったこともドル円の重しとなった。ただ、「なお日米金利差は開いた状態でもあり、ドル円は買いが入りやすい」(大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロも終盤、対円は強含み。対ドルは横ばい圏。午後5時現在、1ユーロ=170円23~26銭(前日午後5時、169円98~170円00銭)、対ドルでは1.0850~0851ドル(同1.0824~0824ドル)。