エアバス、都内に研究拠点 次世代機開発へ関係構築

AI要約

エアバスは日本に研究開発拠点を設立し、新素材開発、脱炭素技術、自動化の研究を行い、次世代航空機の技術革新を進める。日仏両政府の支援を受け、産官学連携を促進する。

日本のテックハブはエアバスのR&Tチームと連携し、国内の業界リーダーや研究コミュニティと協力しながら航空宇宙の未来に備える共同体を形成する。エアバスは各国に研究拠点を展開している。

エアバスのCTOは日本との協同関係を強化するためにテックハブを設立したと語り、VIVA TECHNOLOGYでの発表会には在仏日本国大使館やJETROも参加した。

エアバス、都内に研究拠点 次世代機開発へ関係構築

 エアバスは現地時間5月23日、研究開発拠点「エアバス・テックハブ・ジャパン」を都内に開設すると発表した。おもに「新素材の開発」「脱炭素技術」「自動化」の3分野を研究し、国内でパートナーシップを構築することで、次世代航空機の開発への技術革新を進める。

 日本のテックハブは日仏両政府が支援する。テックハブはエアバスのR&T(研究・技術)チームと業界リーダー、地域の研究コミュニティ、産業界、学術機関の産官学で協力関係を促進することが目的で、航空宇宙の未来に備えた共同体を形成していく。エアバスは各国に研究開発拠点を開設しており、今年に入り、シンガポールとオランダでも立ち上げている。

 エアバスのサビーネ・クラウケ最高技術責任者(CTO)は、「日本は航空宇宙の将来に向けたパートナーとして重要な国。テックハブの設立で、日本との協同関係をさらに深める」と語った。

 テックハブの開設は、パリで開催中のテックイベント「VIVA TECHNOLOGY(ビバ・テクノロジー)2024」で発表し、発表会にはエアバスのほか、在仏日本国大使館、仏民間航空総局(DGAC)、JETRO(ジェトロ、日本貿易振興機構)が出席した。