常にドローンは狙ってる! ロシア軍「最恐車両」救援の友軍車両とともに餌食に

AI要約

ウクライナ国防省は2024年5月15日、ロシア軍のTOS-1Aを破壊した映像を公開。

TOS-1Aは燃料気化爆薬弾頭ロケット弾の発射装置を備えた車両で、連射能力を持つ。

ウクライナ軍は映像でTOS-1Aを追いかけて破壊し、敵に容赦なく攻撃を仕掛けている様子が描かれている。

常にドローンは狙ってる! ロシア軍「最恐車両」救援の友軍車両とともに餌食に

 ウクライナ国防省は2024年5月15日、ロシア軍の自走ロケット弾発射機「TOS-1A」を破壊したとする動画を公開しました。

 TOS-1Aは、燃料気化爆薬(サーモバリック)弾頭ロケット弾の発射装置をT-72戦車の車体に搭載した車両です。サーモバリック弾頭は、固体の化合物を気化させ、粉塵と強燃ガスの混合気体を作り出す気体爆薬です。

 名称の「TOS」とはロシア語で「重火力投射システム」を指す言葉の頭文字を並べたもので、発射機(ランチャー)には直径220mmのサーモバリック弾頭ロケット弾を最大24発搭載・連射することができます。

 これまでもウクライナ軍は、何度かロシア軍のTOS-1をドローンによって撃破する映像を公開してきましたが、今回の映像では、逃げるTOS-1Aを追いかけ背後から襲いかかっているのが特徴です。しかも映像は白黒反転したものであることから、赤外線映像と考えられ、おそらく夜間に攻撃を仕掛けていると思われます。

 加えて、その後の映像では、救援に駆け付けたBREM-1戦車回収車にも突撃しており、支援部隊に対しても容赦なく攻撃している様が見て取れます。

 こうして見てみると、ロシアとウクライナの両軍ともに、友軍から救援を求められても助けに行くのは命がけであると言えるのかもしれません。