幼児2人を連れて新幹線で帰省したところ、指定席と自由席で往復「2万円」も差が出ました。幼児は無料ではないのでしょうか?

AI要約

幼児や乳児の新幹線料金について解説。幼児や乳児は基本的に大人1人に対して2人まで無料だが、特定条件下ではこども料金が発生する。

こども料金は大人料金の半額で、端数は切り捨て。寝台車利用時など特殊条件があるため注意が必要。

大人や小学生など、JR東日本の料金区分には年齢と学年による違いがあり、ルールを把握しておくことが重要。

幼児2人を連れて新幹線で帰省したところ、指定席と自由席で往復「2万円」も差が出ました。幼児は無料ではないのでしょうか?

幼児と乳児は新幹線の料金が、基本的に無料です。しかし、幼児だけで新幹線を利用したり自由席以外を使用したりした場合は、こども料金が発生して有料になる可能性があります。

また、小学生が大人料金になるケースもあるため、注意が必要です。今回は、どのような場合に未就学児やこどもの料金が変わるのかを解説し、自由席と指定席を利用した場合の差額も例をあげて詳しく解説します。

何歳からがこどもや大人の料金に該当するのかも解説するため、ぜひ参考にしてください。

新幹線の料金には大人料金とこども料金があり、さらに幼児と乳児に分けられ、それぞれにかかる費用が異なります。ここではJR東日本における大人やこども、幼児などの年齢設定について見ていきましょう。

※東日本旅客鉄道株式会社「きっぷあれこれ おとなとこども」を基に筆者作成

JR東日本によると、大人やこども、幼児の区分は年齢だけでなく小学生かどうかによっても異なることが分かりました。小学生からはこども料金、中学生からは大人料金になると覚えておくとよいでしょう。

ここからは「こども」「幼児」「乳児」の料金ルールを解説します。まずはこども料金から見ていきましょう。

◆「こども」料金のルール

同じくJR東日本では、こども料金は基本的に大人料金の半額で、5円の端数を切り捨てて計算します。

例えば、大人料金が170円の場合、半額は85円ですが、5円の端数は切り捨てるため、80円がこども料金となります。ただし、半額にならない場合もあるため注意が必要です。

※東日本旅客鉄道株式会社「きっぷあれこれ おとなとこども」を基に筆者作成

表2を見てみると、こどもでも大人料金が発生する場合があると分かりました。寝台車の利用については、大人1人とこども1人、もしくはこども2人の場合は、寝台券1枚で1つの寝台を利用できます。

◆「幼児」「乳児」料金のルール

幼児と乳児は、基本的に大人1人に対して2人までは運賃が無料です。ただし、以下のような場合はこども料金が必要です。

・「大人」または「こども(6~12歳未満)」1人に対して2人以上の幼児が同伴する場合

・指定席やグリーン席、寝台などを幼児や乳児だけで利用する場合

・幼児だけで新幹線を利用する場合

・幼児が団体旅客と旅行する場合

幼児や乳児が大人1人に対して2人以上になる場合、3人目からはこども料金が必要になります。また、幼児や乳児が1人で指定席やグリーン席を利用した場合はこども料金が発生するため要注意です。

大人が付き添わず、幼児だけで新幹線を利用した場合も、こども料金が発生します。