債券は上昇か、FRB理事発言で米金利低下-40年債入札弱めとの見方

AI要約

22日の債券相場は上昇が見込まれており、米国のウォラー理事の発言により長期金利が低下した流れを引き継いでいる。

日本銀行の追加利上げや国債買い入れ減額観測が高まる中、40年国債入札が弱めになる見方が出ており、上値は限られる。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、債券相場が強含みと予想されており、40年債入札については金利の先高観が強く弱めの結果となる可能性がある。

債券は上昇か、FRB理事発言で米金利低下-40年債入札弱めとの見方

(ブルームバーグ):  22日の債券相場は上昇が見込まれている。米国で連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事の発言を受けて長期金利が低下した流れを引き継ぐ。日本銀行による早期の追加利上げや国債買い入れ減額観測が高まる中、40年国債入札が弱めになるとの見方が出ており、上値は限られる。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米金利の低下で円債先物が夜間取引で上昇しており、債券相場は強含むと予想。40年債入札については「水準的に買いが入ってもよさそうだが、金利の先高観が強く弱めの結果になる」とみる。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.97~0.985%(21日は0.98%で終了)、先物中心限月6月物は143円70銭~143円85銭(同143円72銭)。

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先物夜間取引で6月物は21日の日中取引終値比9銭高の143円81銭で終えた。

40年債入札

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