債券は下落か、米高金利の継続を懸念-日銀オペ減額や利上げも警戒
20日の債券相場は下落が予想されており、米国の高金利政策や日本銀行の動向による影響が懸念されている。
米国の長期金利上昇が日本国債に影響を与え、新発10年債利回りが1%に近づくと押し目買いが期待されている。
イラン大統領の事故や地政学リスクの拡大にも関わらず、円資産への逃避が起こるか不透明な状況である。
(ブルームバーグ): 20日の債券相場は下落が予想されている。米国で高金利政策が継続するとの懸念から長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行が早期に国債買い入れ減額や利上げに踏み切ることへの警戒感も売りにつながる。同日行われる物価連動国債の入札はやや低調な結果を予想する声も出ている。
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岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、米長期金利上昇を受けて日本国債はやや軟調に推移すると見込む。新発10年債利回りは「1%に近づけば押し目買いが意識されるため、どんどん金利が上昇することもないのではないか」とみている。
イラン大統領が搭乗したヘリが事故に遭い、安否が不明と報じられていることについては「地政学リスクが拡大しても円資産に質への逃避が起こるとも限らないので、債券市場への影響は不透明だ」と語った。
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同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.95~0.97%(17日は0.945%で終了)、先物中心限月6月物は143円80銭~144円10銭(同144円07銭)。
先物夜間取引で6月物は17日の日中取引終値比16銭安の143円91銭で終えた。
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